出版社内容情報
小作農の軍国少年として育ち,海軍経理学校を経て戦後,通信社の報道現場,編集中枢,経営幹部へ。ジャーナリズムの世界で模索と格闘を重ね,今もなおその病理を追及し続ける著者が,権力犯罪を暴いた菅生事件,大きな反響を呼んだ覆面連載「デスク日記」,新聞・放送監視役の体験などを通してメディアの課題を問いかける。岩波現代文庫オリジナル版.
内容説明
小作農の軍国少年として育ち、海軍経理学校を経て戦後、通信社の報道現場、編集中枢、経営幹部へ。ジャーナリズムの世界で模索と格闘を重ね、今もなおその病理を追及し続ける著者が、権力犯罪を暴いた菅生事件、大きな反響を呼んだ覆面連載「デスク日記」、新聞・放送監視役の体験などを通してメディアの課題を問いかける。「すべてを疑え」「いい答えはいい質問から」をモットーに生きてきた人間の熱いメッセージ。
目次
1 小作農の息子が天皇主義に挫折するまで(貧乏に鍛えられ慣らされた生い立ち;大正デモクラシーから治安維持法時代へ ほか)
2 リベラルへの転向から六〇年安保まで(乱読・乱考・乱筆の学生時代;精神の彷徨「がらくた集無精卵」 ほか)
3 デスクの生きがいと編集局長時代の改革(『デスク日記』の狙いと反響;編集への内外の圧力を記録 ほか)
4 共同通信を離れフリーになって(神奈川の情報公開審査一四年;茅ヶ崎市監査で全国初の補助金白書 ほか)
著者等紹介
原寿雄[ハラトシオ]
1925年、神奈川県生まれ。1950年、東京大学法学部卒業。(社)共同通信社社会部記者、バンコク支局長、外信部長を経て、77年に編集局長、85年に専務理事・編集主幹。86年から92年まで(株)共同通信社社長。94年民放連放送番組調査会委員長、2000年「放送と青少年に関する委員会」委員長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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