内容説明
精神科医である著者の元には、ストレスを訴えやってくる患者が絶えない。しかし、著者自身もストレスにのたうち回る日々。その体験をユーモアあふれる筆致でつづり、ストレスは自分の生きがいと密接に関係しており、それ自体は必ずしも「悪玉」ではないことを語る。身体症状に直結させないための対処法に加え、今回新たに「職場の同僚が潰れたとき、復帰してくるとき」を加筆。
目次
第1章 ストレス「悪」論の時代
第2章 ストレス国の住人たち
第3章 精神科医“初老”日記
第4章 心の安定装置
第5章 安心のための十ケ条
補遺 職場の同僚が潰れたとき、復帰してくるとき
著者等紹介
中沢正夫[ナカザワマサオ]
1937年群馬県生まれ。精神科医。佐久総合病院、群馬大学付属病院などを経て、2002年代々木病院副院長を退任。現在、代々木病院嘱託医(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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俊介
16
精神科医が語ったストレス論。初版が1987年の本なのでちとバブリーな表現も散見されるが、中身は新しく面白い。著者が意外とはっちゃけてて結構笑った。「善玉」とあるが、決してストレス問題なし、という主張ではない。著者自身、ストレスで潰された患者たちをたくさん診て来た(本人も物凄くストレスに弱く、それをさらけ出してるとこがまた面白い)。著者の主張はこうだ。例えば、好きなことをしたり、好きな相手と一緒に居たって、ストレスは発生する(それを善玉ストレスと捉える)。まして嫌いなこと、相手なら尚更(この場合は悪玉?)↓2020/07/21
ぽたぽた〇焼き
1
ストレスから身体症状が出てしまった時に、図書館で見つけて借りてきたもの。平易な言葉で著書の体験談を中心に現代社会でのストレスやその対処方法など。 すでに症状が出ている者からすると、【ストレスを感じるのは当たり前】、と何度も書いてあるのは、自分が弱いからではない、と思えるのでありがたかった。2022/04/08
yuo
1
読みやすそうで、拝借。30年ほど経つ世の中で書かれたとは思えない納得感。参考となる想いにたくさんふれられた。住まいについての変遷については、時代を遡り進行形であるかのように感じられた事が新鮮であり、良かった。2016/06/09
german-ger
0
30年近く前に上梓されたのだが、中身は今でもまったくすたれていない。ストレス過多はここ10年くらいの社会の変化かと思っていたのだが、実はもうずっと前からで、会社の悩みも子育ての悩みも、もろもろ解決はしていないし、悩みの中身も全然変わっていない。それはそうと、文章がめちゃうまい(医師にいうのも失礼だが)。軽妙なエッセイで、もう少しカタイ内容を期待していたらすこし外れたが、読ませる文章とは何かということをを学ばせてもらった。2014/06/25
かずぴー
0
ストレスなんか自己啓発本100冊くらい読めば感じなくなる!!と現在は感じるけど、それは今まで感じたストレスが大したもんではなかったからかも。仕事みたいに止めにくいもんでもないし。でも感じ方でストレスにもなればならないってのは正しいはず。捉え方が9割だ!!2014/06/04
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