内容説明
病気の歴史をたどることで世界史の転換点が明らかになる。古代ギリシアの疾病、ハンセン病、ペスト、梅毒、結核、ガン…。これらの病いはなぜ人類にとっての甚大なる災厄となったのか。そして文明と歴史にいかなる影響を与えたのか。豊富な挿話を通じて猖獗をきわめる疫病の恐ろしさ、新たな難病の出現を描き出し、人類にとっての病気の意味を考察する誉れ高い名著。
目次
序章
第1章 「戦史」の主役・疫病
第2章 神の白き手―ハンセン病
第3章 夜明け前―ペスト
第4章 ルネサンスのあだ花―梅毒
第5章 産業革命と結核
第6章 近代文明の谷間―ガン
第7章 コレラをめぐる政府と民衆
第8章 「富国強兵」の病歴
第9章 病気・明治百年
終章
著者等紹介
立川昭二[タツカワショウジ]
1927年生まれ。早稲田大学文学部卒業。北里大学名誉教授。医療文化史。『歴史紀行死の風景』で第二回サントリー学芸賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件