岩波現代文庫
科学は不確かだ!

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  • サイズ 文庫判/ページ数 193p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006031466
  • NDC分類 404
  • Cコード C0140

内容説明

「君がそんなことに興味があるとは知らなかったぜ。」仲間にそう冷やかされて壇に上がった、われらがファインマンさん。演題はなんと、科学の本質について。ところが、意外や意外、自由奔放に広がる話は、科学、宗教、政治から、はてはUFO、テレパシーにまで及びます。肩肘張らず、権威張らず、科学の本質を鋭く、楽しく語る、名調子の講演集。

目次

1 科学の不確かさ
2 価値の不確かさ
3 この非科学的時代

著者等紹介

ファインマン,リチャード・P.[ファインマン,リチャードP.][Feynman,Richard P.]
1918‐1988。アメリカの物理学者。カリフォルニア工科大学教授。1965年、ノーベル物理学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

7
この人の著作は科学者であるにもかかわらず自伝であるものを含めて読みやすいものが多い。これもその中で講演集なので、非常にわかりやすいと思うのですが後で考えるとどこまで理解できたのかという感じがします。2013/02/17

うーさん

6
ノーベル物理学賞を受賞したファインマンの3回の講演集。科学の世界には確かなことはなく、古典物理学から相対論への発展が典型であるが、観察の繰り返しにより例外を探すことでブラッシュアップされていく。科学技術がどんなに発展しようと、それを適切に使いこなせず、時に悪用してしまうのは、人間の欠陥だと思った。2021/05/14

謡遥

6
図書館で『御冗談でしょう、ファインマンさん』を借りようとしたら他の人が借りていて、手に取ってみた。堅苦しくなく、おどけた感じも好印象。しかし、これから物理を職業にしていく人間としては微妙。本格的ではないから、導入なのだろう。2013/06/20

roughfractus02

5
悦ばしい科学とは、哲学者の高邁な思想ではなく、人々が自ら日々実践することである。著者は妻の死亡時刻に止まった時計にこの科学を適用し、時計が故障しがちであり、看護婦が死亡確認のためにそれを持ち上げた事実を挙げて、自ら偶然を受け入れる実践例を示す。著者によればこの科学は物事を突き止める特殊な方法、突き止めた知識の集成、そこから可能となる新たな技術を指す。その動力は不確かさにあり、それゆえ発見も悦びとなる。非科学的になりそうな著者自身の逸話を交えながら、本書は不確かさを扱う統計思考を読者自らが用いるように導く。2018/11/04

もち

5
おもしろかった。解説を読んで、解説者の著者への思い入れの深さに感じ入った。0か100かではなく、どれくらい確かか、という視点で物事を考えることをしてみたいと思った。2017/09/10

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