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岩波現代文庫
刑事裁判を見る眼

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  • サイズ 文庫判/ページ数 268p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006030674
  • NDC分類 327.6
  • Cコード C0132

出版社内容情報

刑事裁判はどのような順序で進められるのか,裁判官はどういった観点で証拠を検討するのか,また,時に無実の者が虚偽の自白をし処罰されることがあるが,問題は何か.ベテラン裁判官が語る市民のための刑事裁判案内.

内容説明

刑事事件の裁判はどのような順序で進められるのか、裁判官はどのような観点で証拠を検討するのか、また、時に無実の者が虚偽の自白をし処罰されることがあるが、なぜそうした問題が起こるのか。裁判官として三〇年の経験を持つ著者が、具体的な事件をもとに、日本の刑事裁判の問題点と改革の方向性についてわかりやすく語った、市民のための刑事裁判案内。

目次

1 ある殺人事件の流れを追って―自白と状況証拠(事件の経過;事件の真相―状況証拠の見方;なぜ判決を誤ったか)
2 弘前事件の教えるもの―目撃証言と血液鑑定(疑いの風船はふくらむ;真犯人の名乗り出;“十三人目の陪審員”)
3 刑事裁判を見る眼―誤判を防ぐために(陽の目を見ない冤罪者の存在;なぜ冤罪が発生するのか;誤った捜査・裁判の防止策)

著者等紹介

渡部保夫[ワタナベヤスオ]
1929年、北海道生まれ。東京大学法学部卒業。55年裁判官となり、青森、秋田、東京、札幌の各地方裁判所、東京高等裁判所、最高裁判所(刑事調査官室)などに勤務。85年札幌高裁部総括判事を最後に退官。同年より93年まで北海道大学教授、98年まで札幌学院大学教授を務め、現在弁護士
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感想・レビュー

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のせなーだ

2
検事総長、警察庁長官は、誤判と冤罪に対して現在までに何をされているか。相変わらず過酷野蛮な密室の取調べ方法のまま。録音録画制度の導入と人権侵害行為の禁止が必須だ。冤罪者の受けた苦悩、寿命の多くを失った辛苦。司法制度改革と誤判問題の猛省、償い。日常起こる刑罪事件では無罪証明(時間と費用の無駄、支援者、新事実など不可能に近い無罪の勝ち取り)を諦めて冤罪を訴えない被害者たちはどんな悔しい思いだろう。「起訴事実を認めて執行猶予判決を受けなさい」って、人権侵害の極み、人権という考えのない実態。著者の誠実さが伝わる。2021/11/01

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