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岩波現代文庫
ヤクザの文化人類学―ウラから見た日本

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  • サイズ 文庫判/ページ数 378,/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006030650
  • NDC分類 368.5
  • Cコード C0136

出版社内容情報

ヤクザの世界とはどんな社会か.組織の内側に入ることを許されたイスラエルの文化人類学者が,5年間のフィールドワークを経て,カタギには見せないその実態を描き出した.日本社会の実相をも浮き彫りにした画期的日本論.

内容説明

ヤクザの世界はどんな構造をもっているだろうか。親分の信頼を得て、テキヤ組織の内側に研究者として入ることを許されたイスラエルの文化人類学者が、五年間のフィールドワークを通して、カタギには見せないヤクザ集団の実態、個々の人物像を鮮やかに描き出した。現代日本人の姿を裏から照射した画期的日本文化論。

目次

日本文化におけるヤクザ研究の意義
他者/自己としてのヤクザ
自己の一変形としての他者―ヤクザイメージ
暴力とロマン
ヤクザのアイデンティティと自己呈示(ヤクザテクスト;多層的自我と烙印)
ヤクザという烙印
テキヤの日常―祭りと逆転
逸脱と社会

著者等紹介

ラズ,ヤコブ[ラズ,ヤコブ][Raz,Jacob]
1944年生まれ。テル・アヴィヴ大学卒業。来日後、禅寺で修行をするかたわら早稲田大学で博士号を取得。現テル・アヴィヴ大学東アジア研究科教授。日本の演劇、民俗芸能、大道芸等を研究し、日本文化論、文化人類学に関する著作を発表するほか、漱石、遠藤周作、俵万智など日本の文学作品を英語、ヘブライ語に翻訳紹介する
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いきもの

4
ヤクザという存在(主にテキヤ系)を文化人類学者的な視点から読み解いていく。数年間フィールドワークまでしたというだけあって膨大な下地によって支えられた論考という感じ。周縁の民としてのヤクザ。在日系の構成員もアイデンティティーとして日本的な右翼思想を獲得するというのはかなり興味深い。2017/11/30

れむ

2
悪と犯罪の違い、自己の形成、卵と鶏どちらが先か、セーフティネットの存在。 次は、自分が被害者になったら~を読むか。2013/12/06

アンパンマン

2
ヤクザを排除しようという動きに合わせ、ヤクザとはなにかを学ぼうと、読んでみた。ヤクザが在日韓国朝鮮人などの構成員がいるのにも関わらず、いたって日本的なところが面白い。社会には一定の落伍者は存在してしまう。そのような人にアイデンティティを与え、集団の構成員として教育するというシステムはよく考えたらよくできたものだ。そういうわけで、ヤクザを闇雲に排除しようという昨今の動きには否定的である。ヤクザの中にも悪い人は、いるだろうがそれは組織が腐敗しているからではない。罪を憎んで、組織を憎まずである。2013/03/31

草津仁秋斗

1
こんな世界があるんだなあとしみじみと思った。この本が出てからもう何年も経っているから、昔風のヤクザはもっと減っているんだろうなあ。2014/10/08

tkm66

0
資料。結構面白かったとの覚えが。2002/08/23

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