出版社内容情報
大正デモクラシー,マルクス主義との格闘,転向の時代…自伝的回想がそのまま昭和の思想史・精神史となる2人の知識人の誠実な対話.浮薄の言説のみ漂う現代日本の知的荒廃を撃ち,改めて思想と学問の意味を問う.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
minemou
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8月ということで、初心を改めて確認し、自身の思想の在り方を反省するべく読んだ。丸山も述べているように、「学問的批判の精神を持続させるという一見なにごとでもない事柄が、なみなみならぬ決断を必要とするような、そういう時代や状況がつい昨日の日本にあった」ということ。そんな「暗い時代」からわれわれは随分遠く離れたように見える。しかし、昨今の学問を取り巻く状況を見るにつけ、果たして「暗い時代」は過ぎ去ったのか、問わざるを得ない。そしてわれわれの思想もまた試されているのではないだろうか。この新しい「暗い時代」で。2016/08/16
ぴろし
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蔵書印ぽち。2015/01/27
araosanto
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思想のバックボーンも持たず勉強もしたこともなかったので難しかった。対談なのでなんとなくわかったような気にさせてくれる。読書案内にもなるし、大正から昭和初期の実態を教えてくれる歴史書でもあり、これから知識を増やしたい分野の一つ。2021/01/31