岩波現代文庫<br> 戦争責任

岩波現代文庫
戦争責任

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  • サイズ 文庫判/ページ数 458p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006030506
  • NDC分類 210.75
  • Cコード C0121

出版社内容情報

戦争責任とは,誰が誰に対してどのように負うのか.15年戦争における惨禍の実際をさまざまな証言・資料で明らかにしつつ,日本国家,日本国民,連合国等の責任主体に即して,法的・倫理的責任を分析した戦争責任論の基本文献.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬参仟縁

15
フィリピンに対する責任。彼女らは水商売で故郷へ仕送りのため滞日するのが常。1945年2月26-27日、村民1千人を虐殺、学校へ村民を欺き、信用を裏切った日本兵(94-95頁)。戦後の今は経済的に従属構造。朝鮮民族に対する責任。学校での朝鮮語使用禁止、創氏改名強要、キリスト教信者への迫害と神社参拝強制で皇民化政策、強制連行・労働(112頁)。他に、「上官の命令は絶対」(280頁)の軍隊原理には今も抵抗がある。だから前へ倣え、とか、頭高とかいう消防は大嫌いである。信毎記者桐生悠々(318頁~)の批判社説あり。2013/09/16

mitei

9
日本の戦争責任をこれでもかとばかりに挙げた本。資料がやたら新聞記事からが多かった。2010/10/09

あんさん

5
私の小中学生時代は、このような論調が当たり前だった。親や親戚から戦争の話を聞かされ、広島の平和記念式典をテレビで神妙に見ていた。「事実、多くの人々が戦争中は戦争に熱心に協力し、降伏直後の民主改革期には平和と民主主義を唱え、「逆コース」が始まると、またまた再軍備・民主主義空洞化政策に追随するという思想的転換を示したのであった。」もう一度、歴史を学ぼう。2015/06/20

どら猫さとっち

4
正直に書く。この内容があまりにも重く大きいため、通読できなかった。また本書でこの戦争責任を負うには、あまりにも知識がなさ過ぎることを思い知らされた。本書を読み終えて、考えることは数多くあるが、あの戦争で我々が犠牲にした物事の大きさ、後世にこの陰惨で残酷な記憶をいかに伝えるかなどを知る資料のひとつになるだろう。2013/08/14

しんすけ

3
森達也さんの本より5日ほど前から読んでいたのだが、結構時間がかかり読了は後になってしまった。原因は内容の重さにある。引用された内容のほとんどが、人間性無視時代の事実列挙だった。今がそうではないとも思えないが内容は凄まじい。朝鮮・中国人を道具の一部のようにしか観ていない当時の日本人の実態は読むことを苦痛にさせる。また戦後にいたっても責任の自覚が日本人全体にあったかは疑わしい。戦犯である岸信介の総理就任を許容する無神経さは世界を震撼させたであろう。2015/05/24

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