出版社内容情報
書名「東風西雅」は,東西お国振りあるいは東西四方山ばなしの意味をもつ.若き日,フランス航路での横光利一との出会い,桑原隲蔵,内藤湖南らの印象から中国文化大革命への直言など深い学識に裏うちされたエッセイ集.
内容説明
「東風西雅」は、東西お国振りあるいは東西四方山ばなしの意味をもつ。昭和11年フランス航路での横光利一との出会いにはじまり、桑原隲蔵、内藤湖南、矢野仁一氏らの印象、東西交渉史にまつわる書物談義、中国文化大革命や中東危機への直言など古今東西に亘る深い学識に裏うちされた歴史エッセイ集。
目次
1 東と西(東と西との交錯;東風西雅録 ほか)
2 日本の中国学(日本の東方史学;概説と同時代史 ほか)
3 新中国への視角(人民共和国の前途;歴史からみたチベット国境問題 ほか)
4 日本から日本へ(元日と誕生日;洛陽だより ほか)
著者等紹介
宮崎市定[ミヤザキイチサダ]
1901‐95年。長野県生まれ。京都大学東洋史科卒業。東洋史学者。44‐65年京都大学教授。実証的研究にもとづく中国史、アジア史の体系化に、画期的な業績をのこす
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感想・レビュー
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i-miya
25
2010.06.05 (解説・礪波譲)(はしがき) 東西のお国振り。 桑原じつ蔵博士の学風を継ぐ。2010.06.06 1. 東と西。◎東西の交錯。◎横光利一と歴史。 (写真)ピラミッドを背に横光利一、高浜虚子。S11.02 欧州航路。横光と知り合う、文学の神様。文部省二年間在外研究員を命ず、の辞令。フランスへ。「春の夜の 桜にかかる 投げテープ」(虚子)。 船の機関長楠窓子。◎「仏国風俗問答」(池辺義象)国文学者、フランス留学。M33帰国。2010/06/08
ピオリーヌ
7
文化大革命期の中国に対する考察、桑原隲蔵、内藤湖南、矢野仁一らの印象等々どれも小気味よく読め大変面白い。フランス(パリ)への宮崎の好意も感じ取れる等、宮崎の内面も伺い知れる内容。2024/08/30
lilysX
2
明晰な主張とは、天才にのみなし得るわざなのだ2015/01/28
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