出版社内容情報
小説家・マッツ夢井のもとに届いた一通の手紙。それは「文化文芸倫理向上委員会」と名乗る政府組織からの召喚状だった。出頭先に向かった彼女は、断崖に聳える海辺の療養所へと連行され――。〈作家収容所〉を舞台に極限の恐怖を描いた衝撃作、待望の文庫化!「その恐ろしさに、読むことを中断するのは絶対に不可能だ」(筒井康隆)
内容説明
小説家・マッツ夢井のもとに届いた一通の手紙。それは「文化文芸倫理向上委員会」と名乗る政府組織からの召喚状だった。出頭先に向かった彼女は、断崖に建つ海辺の療養所へと収容される。「社会に適応した小説」を書けと命ずる所長。終わりの見えない軟禁の悪夢。「更生」との孤独な闘いの行く末は―。足下に拡がるディストピアを描き日本を震撼させた衝撃作、待望の文庫化!
著者等紹介
桐野夏生[キリノナツオ]
1951年金沢市生まれ。93年「顔に降りかかる雨」で江戸川乱歩賞受賞。98年に『OUT』で日本推理作家協会賞、99年『柔らかな頬』で直木賞、2003年『グロテスク』で泉鏡花文学賞、04年『残虐記』で柴田錬三郎賞、05年『魂萌え!』で婦人公論文芸賞、08年『東京島』で谷崎潤一郎賞、09年『女神記』で紫式部文学賞、10年、11年に『ナニカアル』で島清恋愛文学賞と読売文学賞の二賞を受賞。15年に紫綬褒章を受章、21年に早稲田大学坪内逍遥大賞を受賞、23年には『燕は戻ってこない』で毎日芸術賞と吉川英治文学賞の二賞を受賞。日本ペンクラブ会長を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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