岩波現代文庫<br> 日没

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岩波現代文庫
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  • サイズ 文庫判/ページ数 382p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006023522
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

小説家・マッツ夢井のもとに届いた一通の手紙。それは「文化文芸倫理向上委員会」と名乗る政府組織からの召喚状だった。出頭先に向かった彼女は、断崖に聳える海辺の療養所へと連行され――。〈作家収容所〉を舞台に極限の恐怖を描いた衝撃作、待望の文庫化!「その恐ろしさに、読むことを中断するのは絶対に不可能だ」(筒井康隆)

内容説明

小説家・マッツ夢井のもとに届いた一通の手紙。それは「文化文芸倫理向上委員会」と名乗る政府組織からの召喚状だった。出頭先に向かった彼女は、断崖に建つ海辺の療養所へと収容される。「社会に適応した小説」を書けと命ずる所長。終わりの見えない軟禁の悪夢。「更生」との孤独な闘いの行く末は―。足下に拡がるディストピアを描き日本を震撼させた衝撃作、待望の文庫化!

著者等紹介

桐野夏生[キリノナツオ]
1951年金沢市生まれ。93年「顔に降りかかる雨」で江戸川乱歩賞受賞。98年に『OUT』で日本推理作家協会賞、99年『柔らかな頬』で直木賞、2003年『グロテスク』で泉鏡花文学賞、04年『残虐記』で柴田錬三郎賞、05年『魂萌え!』で婦人公論文芸賞、08年『東京島』で谷崎潤一郎賞、09年『女神記』で紫式部文学賞、10年、11年に『ナニカアル』で島清恋愛文学賞と読売文学賞の二賞を受賞。15年に紫綬褒章を受章、21年に早稲田大学坪内逍遥大賞を受賞、23年には『燕は戻ってこない』で毎日芸術賞と吉川英治文学賞の二賞を受賞。日本ペンクラブ会長を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おたま

72
エロ小説作家マッツ夢井に、ある日「総務省文化局・文化文芸倫理向上委員会」(略称ブンリン)から「召喚状」が届く。読者から提訴されているために、審議会に出席を要請されているという。召喚された日にブンリンに行ってみると、そこは「療養所」だと知らされる。周囲は断崖絶壁だったり、海辺に落ち込む崖だったりして脱出は不可能、外部との交信も不可能と分かる。さらに所内ではB98番という番号で呼ばれる。所長の多田との話の中で、どうも夢井の書いた小説に倫理的に問題のある表現が見受けられるという。表現を根底からコンプライアンス⇒2024/07/19

ピース

67
年始早々から強烈だった。とにかく恐ろしい。それは内容がフィクションではなく現実に思えるから。マッツとは職業も立場も全く異なるが、この追い詰められ方で森友問題で自ら命を絶ってしまった公務員を思い出してしまった。2024/01/10

おたま

58
つい一月前に読了した本ではあるが、ある必要から再読。本筋は以前に書いたレビューと異なることはないが、細かなところで伏線というか、後の展開がその前に準備されていたことが分かった。また進行の必然というのが、心理や状況が丁寧に描かれているので、全体に破綻のない小説となっている。何度読んでも「怖い」小説であり、かつリアルでもある。今日の足下のディストピア。2024/08/19

Kanonlicht

55
思想的問題がある作品を執筆したとして、療養施設とは名ばかりの収容所に入れられた女性エンタメ小説家。主義主張を訴え抵抗するも、やがてここに入れられた者は決して外に出られないと聞き…。まぎれもない不条理&ディストピア小説で、こんな世界になってほしくないけれど、昨今のポリコレ・コンプラ偏重のエンタメ業界を見ると、あり得ない話ではないと怖くなった。日頃エンタメを享受する側としては、なんでもかんでも「これはいかん!」ではなく、寛容な心で純粋に作品を楽しみたい。と思うぐらい衝撃的だった。2025/01/08

Shun

37
現代の日本で”表現の自由”をテーマに描かれるディストピア小説。性表現にやや過激な作風を売りとする主人公の女性作家・マッツ夢井の元に一通の手紙が届く。差出人は「文化文芸倫理向上委員会」と名乗る政府組織で、マッツの著作が組織の倫理基準に適さないため召喚するという内容のことが淡々と記されていた。曖昧な理由とまるで拒否権がないかのようなその手紙に従い訪れた療養所という名の監獄で、表現を巡る監視社会との闘いに巻き込まれていく。表現の自由とはいってもヘイトやジェンダー論の複雑な背景を理解せずに語ることは許されない。2023/10/29

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