出版社内容情報
嘘、偽り、詐欺、謀略……。秩序や倫理をもって排除しようとしても、決して人間世界から排除しきれない「狡智」という知のあり方。この厄介な知性は人類の歴史の中でどのように生まれ、どのように意味づけされ、社会の中に組み込まれてきたのだろうか。古今東西の史書・文学・神話・民話などを素材に、狡智の深層と人間の本性との関わりを考える。
内容説明
嘘、偽り、詐欺、謀略…。胡散臭く厄介だが、まぎれもなく人間知性の働きの一つである「狡智」。それは人類の歴史の中でどのように生まれ、社会の中に組み込まれてきたのだろうか。古今東西の史書・文学・神話・民話などを素材に、狡智の深層と人間の本性との関わりを考える。
目次
序章 フィクションの中の詐欺師たち
第1章 日本人の狡智観
第2章 馬喰八十八の智恵
第3章 狡智と致富
第4章 中国における狡智の哲学
第5章 ギリシャ人と狡智
第6章 生きるための狡智
終章 騙しの起源と動物行動