出版社内容情報
過酷な境遇にあって自らの生を全力で生き,獄中で自殺するまでの二十三年の生涯.不朽の伝記小説.
内容説明
「生きるとはただ動くという事じゃない。…自分の意志が動いた時、それがよし肉体を破滅に導こうとそれは生の否定ではない。肯定である」。関東大震災後の混乱のなか、伊藤野枝、大杉栄や、多くの朝鮮人が虐殺され、金子文子とパートナーの朴烈は大逆罪に問われた。無籍者、虐待、貧困―過酷な境遇にあって、自らの生を全力で生きた文子。獄中で自殺するまでの二十三年の生涯を、実地の取材と資料を織り交ぜ描く、不朽の伝記小説。
著者等紹介
瀬戸内寂聴[セトウチジャクチョウ]
1922年、徳島生まれ。東京女子大学卒。57年「女子大生・曲愛玲」で新潮社同人雑誌賞受賞。61年『田村俊子』で田村俊子賞、63年『夏の終り』で女流文学賞を受賞。73年に平泉中尊寺で得度。法名寂聴(旧名晴美)。92年『花に問え』で谷崎潤一郎賞、96年『白道』で芸術選奨、01年『場所』で野間文芸賞、11年に『風景』で泉鏡花文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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