出版社内容情報
踊りをもっと深く味わっていただきたい――そんな思いを込め,坂東三津五郎丈が踊りの全てをたっぷり語ります.格好の鑑賞の手引き.
内容説明
踊りをもっと愉しんでいただきたい―そんな思いを込め、坂東三津五郎が魅力あふれる舞踊の世界へと案内。日本舞踊の本質や心得、身体の使い方や振りなどの知識から、三津五郎代々の藝、稽古の思い出まで、明晰な語り口で説き明かす。踊りをご覧になるときはもちろん、お稽古にも役立つ、とても贅沢な手引き。
目次
第1章 舞踊の本質(スポーツと比較する;舞台へ出るときの心得;鏡を見る稽古は禁止です ほか)
第2章 私の踊りをつくってくれた人々(坂東三津弥さんのこと;坂東流の流儀;芸事の上達 ほか)
第3章 踊りのさまざま(『道成寺』;『山帰り』;『六歌仙容彩』 ほか)
著者等紹介
坂東三津五郎[バンドウミツゴロウ]
十代目。1956‐2015年。歌舞伎役者・日本舞踊坂東流家元。九代目坂東三津五郎の長男として東京に生まれる。62年『黎明鞍馬山』の牛若丸で初舞台、五代目坂東八十助を襲名。01年、十代目坂東三津五郎を襲名。06年に日本芸術院賞、09年に紫綬褒章など受賞多数
長谷部浩[ハセベヒロシ]
1956年埼玉県生まれ。演劇評論家、東京藝術大学美術学部教授(近現代演出史)。紀伊國屋演劇賞審査委員。現代演劇・歌舞伎を中心に評論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
高橋 (犬塚)裕道
6
星3.5。星をつけるような内容ではないのだが兎に角付けた。踊り、日本の踊りを見る時に知っておいた方が良い事が沢山書いてある。踊りをお稽古される方は尚更の内容だ。2018/06/25
Mihoko
1
踊りのヒントがポチポチ出てきます。 坂東三津五郎さんのご経験が盛り沢山含まれている書籍。 具体的に様々な踊りの解説も記されています。 踊りのお稽古してる方も歌舞伎好きの方にも楽しめる内容でした。 2024/04/14
えってぃ
1
踊りの神様も、間違えればしまったと思うのかと思うと、感慨深い。2018/08/16
yoko
1
歌舞伎座で一度、堤さんの舞台を観劇の時に一度、お見かけした時は、失礼ながらふつうのオジサンでいらっしゃいましたが、舞台の上ではいつも洒脱でいなせで、ともかくとびっきり素敵でした。そのお姿を彷彿とさせる語り口の本書は、理知的に真摯に踊りと向き合ってきたことに感動し、平易な説明にたくさんのことを学べる良書でした。大切な宝物になること、間違いない!2017/12/16
Kuliyama
1
楽しく拝読しました。歌舞伎の中の踊りがピンとこなかったのですが、この本を読んで興味が湧いて来ました。観に参ります。三津五郎さんの踊りが拝見できないことがなんとも残念です。皆さまにお薦め致します。2015/07/25