岩波現代文庫
対談紀行 名作のなかの女たち

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  • サイズ 文庫判/ページ数 395p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006022280
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C0195

内容説明

『たけくらべ』から『京まんだら』へ。十二篇の小説の舞台になった土地を訪ね、それぞれの場所にたたみこまれている記憶を掘り起こし、作品の魅力を縦横に鑑賞しあう。登場する女と男の多彩な関係、女性心理の微妙なあやを手がかりに名作の隠された襞を読み解いていく。小説家と文学研究者の視点、女と男の感性の違いが絶妙に響き合う。談論風発の長篇対談。

目次

『たけくらべ』と樋口一葉
『細雪』と谷崎潤一郎
『雁』と森鴎外
『草枕』と夏目漱石
『斜陽』と太宰治
『放浪記』と林芙美子
『〓(ぼく)東綺譚』と永井荷風
『義血侠血―滝の白糸』と泉鏡花
『武蔵野夫人』と大岡昇平
『夫婦善哉』と織田作之助
『雪国』と川端康成
『京まんだら』と瀬戸内寂聴

著者等紹介

瀬戸内寂聴[セトウチジャクチョウ]
1922年徳島市に生まれる。旧名晴美。作家・僧侶。岩手県天台寺名誉住職。作家活動の傍ら、仏門に帰依し京都嵯峨野に寂庵を結ぶ。2006年文化勲章受章

前田愛[マエダアイ]
1931‐87年。国文学者。元立教大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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