岩波現代文庫<br> カクテル・パーティー

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岩波現代文庫
カクテル・パーティー

  • 大城 立裕【著】
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  • サイズ 文庫判/ページ数 320p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006021894
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

米国統治下の沖縄で日本人,沖縄人,中国人,米国人の四人が繰り広げる親善パーティー.そのとき米兵による高校生レイプ事件が起こり,国際親善の欺瞞が暴露されていく――.沖縄初の芥川賞受賞の表題作のほか,「亀甲墓」「棒兵隊」「ニライカナイの街」そして日本語版初公表の「戯曲 カクテル・パーティー」をふくむ傑作短編全5編を収録.

内容説明

米国統治下の沖縄で日本人、沖縄人、中国人、米国人の四人が繰り広げる親善パーティー。そのとき米兵による高校生レイプ事件が起こり、国際親善の欺瞞が暴露されていく―。沖縄初の芥川賞受賞の表題作のほか、「亀甲墓」「棒兵隊」「ニライカナイの街」そして日本語版未発表の「戯曲 カクテル・パーティー」をふくむ傑作短編全五編を収録。

著者等紹介

大城立裕[オオシロタツヒロ]
1925年、沖縄県生まれ。43年、上海・東亜同文書院大学入学。米軍通訳、教員を経て、琉球政府に勤務。86年に沖縄県立博物館館長を定年退職するまで、公務員生活の傍ら執筆活動を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ヴェネツィア

296
華やかなタイトルだが、その内実は暗い現実を語るもの。両者は相関関係をなしつつ、ここには2つのテーマが内在する。まず、問われるのが当時(1967年)未だに米軍の占領下にあった沖縄の現実だ。米兵による女子高生への強姦事件が小説の核となっているが、それは今も後を絶たない。他者の事柄として、これを聞くのと当事者であることとの差は絶大だろう。そのことが問われるのが、もう一つの「個」としての向き合い方である。語りが「私」から「おまえ」に変わるのは、それを端的に示すもの。返還後も今日的なテーマであるのが沖縄の現実だ。2015/12/10

遥かなる想い

202
第57回(1967年)芥川賞。 戦後返還前の沖縄を題材にした作品だが、 前章と後章とで、娘の事件をきっかけにして、ガラッと変わる口調の変化が 正直怖い。 アメリカ統治下の沖縄の歪みが、理不尽さが、 今に伝わるが、実は 今も何も変わって いないことを 実感させる本だった。 2017/08/15

absinthe

138
舞台は沖縄返還前。米兵に娘が犯され、訴えようとするが壁が立ちはだかる話。政治の問題と個人的な暴行事件が絡まって、今まで上辺だけとりつくろわれてきた隣人との関係の正体が暴かれる。親と、友人でもあった米人と中国人。米国、中国、日本、沖縄の問題。文学でないと表現しにくい話題で、政治論や思想書では伝わらない。2023/05/04

kaizen@名古屋de朝活読書会

111
【芥川賞】沖縄の米軍の敷地内の個人宅でのカクテルパーティ。主人公が中国語の勉強会で主宰者である夫とつきあいがあり、娘が主宰者である妻の英会話でつきあいがある。隣人の子供が行方不明で騒ぎがあり、子供が見付かったところで前半が終わる。後半は、主人公が「お前」と二人称の記述に変わり、別の事件の記述になる。著者の狙いは鮮明で、焦点は明快。沖縄を知る文学として貴重。芥川賞の銓衡の評論で、三島由紀夫が「アンチゴーヌ」を引き合いに、批評しているのは勉強になる。2014/02/23

中玉ケビン砂糖

60
週末の日課として赴いた書店で「今考える『沖縄再考』」的な特集が組まれていた。ただその中に「大城立裕さんを偲び」の帯本があって「え? え?」とマジで驚きました(ちなみに大城さん西村さんに加え、見田宗介さんの訃報も並んでいてまだかなりコタえています)。ただググってみて更に「え??」が膨らんだ。記事は2020年時点のもので、約1年半程度前に逝去されたことになる。てっきりご存命かと思っていたので、やはりアクティブに情報を収集しにいかない限り、書店ぐらいでしか知れないというのが残念2022/05/03

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