内容説明
岩波ホール総支配人・高野悦子氏が、映画興行を一生の仕事とし、情熱を注ぎこむようになるまでの自分史。満洲での生い立ち、南博氏のもとで映画研究に没頭した学生時代での体験や、映画監督を目指しパリのIDHEC(高等映画学院)に留学し、帰国後岩波ホールの総支配人になり、世界の名画を上映するまでの波瀾万丈の人生が描かれる。三人の映画監督(せんぼんよしこ氏、羽田澄子氏、アンヌ・ポワリエ氏)へのインタビュー付き。現代文庫版のために書き下ろした「その後のシネマライフ」を併載。
目次
1章 私の生いたち(似ない者夫婦;母のこと ほか)
2章 映画との出会い(マス・メディアとしての映画;お弁当を持って ほか)
3章 女支配人の誕生(大いなる変身;総支配人となって ほか)
4章 映画の世界に女の波(進出する女性監督;女性は描く ほか)
5章 映画を生きる女たち(三人の女性監督;不死鳥のように―せんぼんよしこさんのこと ほか)
著者等紹介
高野悦子[タカノエツコ]
1929年、旧満洲大石橋生まれ。51年日本女子大学卒業。53年東宝文芸部へ入社。61年パリ高等映画学院(IDHEC)監督科卒業。68年岩波ホール創立と同時に総支配人に就任。1997年から2007年まで東京国立近代美術館フィルムセンターの初代名誉館長。世界各国の埋もれた名画の上映に力を注ぎブルーリボン賞、菊池寛賞など多くの賞を受賞。2004年文化功労者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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