岩波現代文庫
私のシネマライフ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 272p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006021740
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0195

内容説明

岩波ホール総支配人・高野悦子氏が、映画興行を一生の仕事とし、情熱を注ぎこむようになるまでの自分史。満洲での生い立ち、南博氏のもとで映画研究に没頭した学生時代での体験や、映画監督を目指しパリのIDHEC(高等映画学院)に留学し、帰国後岩波ホールの総支配人になり、世界の名画を上映するまでの波瀾万丈の人生が描かれる。三人の映画監督(せんぼんよしこ氏、羽田澄子氏、アンヌ・ポワリエ氏)へのインタビュー付き。現代文庫版のために書き下ろした「その後のシネマライフ」を併載。

目次

1章 私の生いたち(似ない者夫婦;母のこと ほか)
2章 映画との出会い(マス・メディアとしての映画;お弁当を持って ほか)
3章 女支配人の誕生(大いなる変身;総支配人となって ほか)
4章 映画の世界に女の波(進出する女性監督;女性は描く ほか)
5章 映画を生きる女たち(三人の女性監督;不死鳥のように―せんぼんよしこさんのこと ほか)

著者等紹介

高野悦子[タカノエツコ]
1929年、旧満洲大石橋生まれ。51年日本女子大学卒業。53年東宝文芸部へ入社。61年パリ高等映画学院(IDHEC)監督科卒業。68年岩波ホール創立と同時に総支配人に就任。1997年から2007年まで東京国立近代美術館フィルムセンターの初代名誉館長。世界各国の埋もれた名画の上映に力を注ぎブルーリボン賞、菊池寛賞など多くの賞を受賞。2004年文化功労者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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燃えつきた棒

48
岩波ホール【公式】さんの「2022年7月29日(金)を以て閉館いたします。」というツイートを見て、たまらず手に取った。 高野さんが生まれた年は、1929年、ということは昭和四年だから僕の母と同じ年の生まれだ。それだけで、なんだか親しみが湧いてくる。 著者の高野さんは、東京神田神保町にある映画館「岩波ホール」の総支配人を長く勤めた方。 映画が好きで東宝に入社、パリ高等映画学院に留学して監督への道を志すも、当時の映画界にあった男社会の厚い壁に阻まれ、断念。一九六八年に岩波ホールの総支配人に就任します。2022/01/12

山口透析鉄

22
私が高野悦子氏の本を読んだのは大学生の頃で、当時の単行本、図書館で借りたと記憶しています。 岩波ホールにも行き始めたのはもう少し後でしょうか。普段、TV等では見ることのないような映画の面白さを教わった映画館の1つだったのは間違いないです。 岩波ホールで見て印象的だったのって、アンジェイ・ワイダ監督の諸作品とかでしょうか。 テオ・アンゲロプロス監督の作品等は日比谷シャンテで、主に「ぴあ」で見つけて見に行っていましたよ。 残念ながらこういうところで見た映画って配信サービスにはのりませんね……。1990/03/31

Mana

4
岩波ホール閉館のニュースをきっかけに読む。戦前から戦後にかけての一人の女性の人生としても、岩波ホールで上映されてきた様々な映画の記憶としても、とても心に残る。先日の日経新聞の記事で実は開業中はほぼ毎年赤字だったということを知った。だったらいっそ、閉館前にもっと思い切ったチャレンジをしてもよかったんじゃないのかなとか…2022/02/06

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