岩波現代文庫
説経節を読む

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  • サイズ 文庫判/ページ数 308p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006021214
  • NDC分類 768.59
  • Cコード C0195

内容説明

「厨子王恋しや、ほうやれ。安寿の姫恋しや、ほうやれ」―酷悪な世を地蔵菩薩の霊験に導かれ、親子が再会するまでの物語。説経節の中でもよく知られている「さんせう太夫」など五作品を、著者が自らの体験・人生を通し語り尽くす。親子夫婦の別離、人の世の残酷、不条理な身体的不遇…人間の業が見えてくる。

目次

1 さんせう太夫
2 かるかや
3 信徳丸
4 信太妻
5 をぐり

著者等紹介

水上勉[ミズカミツトム]
1919‐2004年。作家。福井県生まれ。九歳のとき京都の禅寺に預けられる。立命館大学国文科中退の後、様々な職を経て作家に。61年『雁の寺』で直木賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

瓜坊

21
水上勉に案内されて説経節の筋を追い、伝わる古跡や伝承を巡る。筆者が幼少の頃、大正時代の若狭にはまだ辻や阿弥陀堂で人形を繰りながら語られる説経節があったそうで、たとえば盲目の筆者の祖母がクライマックスでいつも涙を流すといった情景の記憶などが挿入されると、多くの文盲の庶民や盲目の老人が観客としてそばにいた、近代以前の語りの芸に対する肌感覚は、筆者のようなギリギリ接していた世代の回想で想像するしかない。2018/05/24

ダージリン

1
山椒大夫や信太妻などは話として知っていたので読んでみようと思った。何とも言えぬ語り口調は情緒を誘う。記憶を辿ると信太妻は手塚治虫の漫画で知ったのだが、手塚さんのアレンジは凄いなと改めて感心した。2010/09/10

酔うた

0
水上勉の語り口が、また一つの「説教節」となっている。その語り得ている地平は、現代においても決して古いものではないのだろう。「伝統とはのっぺらぼうのようなものではなくて、伝統とは創造をとおす以外にありようのないもの」と山本吉左右氏の言葉を引用しながら、日本の古層と現代を水上氏は見事につないで見せる。脱帽の一冊。2019/11/18

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