出版社内容情報
戦後歌舞伎の中心であり,女形を運命として生きた六世中村歌右衛門.本書は歌舞伎の本質的な構造と歴史的な意味を問い,それに対して歌右衛門が何をしたか,彼自身の歴史を考察し,その芸が照らしだす近代人の生の意味を論ずる.
内容説明
二〇〇一年三月三十一日、満開の桜と春の雪に送られ、戦後歌舞伎の中心であり続けた六世中村歌右衛門が逝った。本書は彼を中核に据え、歌舞伎の本質的な構造と歴史的な意味を問い、それに対して女形を運命として生きた歌右衛門が何をしたか、彼自身の歴史を考察し、歌右衛門の芸が照らしだす近代人の生の意味を明らかにしようとする。
目次
歌右衛門―二つの事情
歌舞伎の構造―三角形の論理
中心の思想―団十郎家の系譜
神々の末裔―近代の宿命
近代人歌右衛門―洋髪の女
父と子―一つの椅子
初代吉右衛門―老いらくの恋
八ツ橋の笑い―ワライとエミ
笑いを喪った肉体―半四郎の部屋
笑いの発見―淀君の笑い〔ほか〕
著者等紹介
渡辺保[ワタナベタモツ]
1936年東京に生まれる。58年慶応義塾大学経済学部卒業。演劇評論家、淑徳大学教授を経て放送大学教授
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