出版社内容情報
国際的な研究者によるモーツァルト像の変遷史.70年代以降の新しい演奏様式の意義や伝記研究の状況を概観し,〈没後200年〉のエピソードを紹介して,モーツァルトへの多様な接近の手掛かりを提供する.
内容説明
国際的な研究者によるモーツァルト像の変遷史。小林秀雄の『モオツァルト』が日本人のモーツァルト観に及ぼした影響、ヒルデスハイマーの伝記や映画『アマデウス』の問題、自筆譜の大量発見、ホグウッドの交響曲集の意義などを論じて、七〇年代以降の新しい演奏様式の意味を問い、伝記研究の状況を概観する。さらに「モーツァルト歿後二百年」のエピソードを紹介して、彼と彼の音楽への多様な接近の手掛かりを提供する。
目次
プロローグ―私のモーツァルト探究五十年回顧
小林秀雄の『モオツァルト』
変貌するモーツァルト像
モーツァルト像の問題
二つのモーツァルト像
モーツァルト再発見
変貌するモーツァルトの作品世界(声楽曲;器楽曲)
変貌するモーツァルト演奏
エピローグ―新しい「モーツァルト祝年」を前に
著者等紹介
海老沢敏[エビザワビン]
1931年東京生まれ。55年東京大学文学部美学美術史学科卒業。58年同大学院修了。62年パリ大学留学。国立音楽大学教授・学園長を経て現在新国立劇場副理事長。日本モーツァルト研究所所長、日本モーツァルト協会会長、ザルツブルク国際モツァルテーウム財団名誉財団員などを兼任。著書は『モーツァルトを聴く』(岩波新書)、『モーツァルト像の軌跡』上・下(音楽之友社)、『超越の響き』(小学館)など多数
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