岩波現代文庫<br> 変貌するモーツァルト

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岩波現代文庫
変貌するモーツァルト

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  • サイズ 文庫判/ページ数 280p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006020262
  • NDC分類 762.346
  • Cコード C0173

出版社内容情報

国際的な研究者によるモーツァルト像の変遷史.70年代以降の新しい演奏様式の意義や伝記研究の状況を概観し,〈没後200年〉のエピソードを紹介して,モーツァルトへの多様な接近の手掛かりを提供する.

内容説明

国際的な研究者によるモーツァルト像の変遷史。小林秀雄の『モオツァルト』が日本人のモーツァルト観に及ぼした影響、ヒルデスハイマーの伝記や映画『アマデウス』の問題、自筆譜の大量発見、ホグウッドの交響曲集の意義などを論じて、七〇年代以降の新しい演奏様式の意味を問い、伝記研究の状況を概観する。さらに「モーツァルト歿後二百年」のエピソードを紹介して、彼と彼の音楽への多様な接近の手掛かりを提供する。

目次

プロローグ―私のモーツァルト探究五十年回顧
小林秀雄の『モオツァルト』
変貌するモーツァルト像
モーツァルト像の問題
二つのモーツァルト像
モーツァルト再発見
変貌するモーツァルトの作品世界(声楽曲;器楽曲)
変貌するモーツァルト演奏
エピローグ―新しい「モーツァルト祝年」を前に

著者等紹介

海老沢敏[エビザワビン]
1931年東京生まれ。55年東京大学文学部美学美術史学科卒業。58年同大学院修了。62年パリ大学留学。国立音楽大学教授・学園長を経て現在新国立劇場副理事長。日本モーツァルト研究所所長、日本モーツァルト協会会長、ザルツブルク国際モツァルテーウム財団名誉財団員などを兼任。著書は『モーツァルトを聴く』(岩波新書)、『モーツァルト像の軌跡』上・下(音楽之友社)、『超越の響き』(小学館)など多数
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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水無月十六(ニール・フィレル)

3
モーツァルト研究者による、モーツァルト研究の変遷を中心に、モーツァルト研究についてまとめられた本。著者が1970年代頃から書いた論文や寄稿文を寄せ集めてまとめられている。音楽学や作曲家研究の視点というのはほとんど初めて触れたので、興味深く面白い内容だった。音楽鑑賞は聴くだけではないことを改めて考えさせられた。モーツァルトの人物像から毒殺説、新譜の発見などが扱われている。内容がかなり古いので、現在の研究がどう進んでいるのかは別で調べないといけない。2016/08/03

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