出版社内容情報
「出来事の衝撃にさらされることなしに、歴史一般を論じることは空しい。出来事から出発し、出来事をめぐって哲学することをわたしは夢見ている」──証言不可能性、「忘却の政治」、〈アウシュヴィッツ〉という、物語りを拒む凄惨な出来事。「忘却への罠」がもたらす幾重ものアポリアをくぐり抜けながら、記憶の倫理を探る。
【目次】
現代文庫版はしがき
まえがき
第一章 記憶されえぬもの 語りえぬもの――アーレントから『ショアー』へ
1 忘却の穴
2 声なき内部
補論 アーレントは《忘却の穴》を記憶したか
1 問題はどこにあるのか
2 アーレントの〈記憶〉
古典回帰
〈活動〉の記憶と不死性
表象・栄光・ヒロイズム
演劇・美・カタルシス
『シンドラーのリスト』とアーレント
マグネスとカハネ
第二章 《闇の奥》の記憶――アーレントと「人種」の幻影
1 アフリカの記憶
2 記憶の闇としてのアフリカ
3 法としての記憶、暴力の記憶と記憶の暴力
4 記憶の地ジェオポリティーク政学――アジア、アフリカ分割、ヨーロッパの分割
第三章 精神の傷は癒えない
1 死の記憶
2 赦しは可能か――ヘーゲルと死者たち
3 証言の生
第四章 満身創痍の証人――〈彼女たち〉からレヴィナスへ
1 瀕死の〈記憶〉
2 歴史の裁きに抗する証人
3 兄弟たちの〈イスラエル〉
4 父と母の彼方で
第五章 《運命》のトポロジー――〈世界史の哲学〉とその陥穽
1 〈世界史〉の欲望
2 反帝国主義と哲学的ナショナリズム
3 起源の忘却――有限性と隠蔽
注
あとがき
初出一覧
岩波人文書セレクションに寄せて
付論1 植民地主義と絶滅をつなぐもの
付論2 ショアーからナクバへ、世界への責任
1 一〇月七日のハマスによる越境攻撃について
2 ネタニヤフ政権のガザ攻撃について
3 イスラエルという国について
4 イスラエル国家の暴力を問う視座について
5 人間の尊厳をめぐって
現代文庫版へのあとがき
内容説明
「出来事の衝撃にさらされることなしに、歴史一般を論じることは空しい。出来事から出発し、出来事をめぐって哲学することをわたしは夢見ている」―。証言不可能性、「忘却の政治」、〈アウシュヴィッツ〉という、物語りを拒む凄惨な出来事。「忘却への罠」がもたらす幾重ものアポリアをくぐり抜けながら、記憶不可能なものの記憶を紡ぐための倫理を探る。絶えずアクチュアルであり続ける不朽の名著を、増補して文庫化。
目次
第一章 記憶されえぬもの 語りえぬもの―アーレントから『ショアー』へ
補論 アーレントは《忘却の穴》を記憶したか
第二章 《闇の奥》の記憶―アーレントと「人種」の幻影
第三章 精神の傷は癒えない
第四章 満身創痍の証人―〈彼女たち〉からレヴィナスへ
第五章 《運命》のトポロジー―〈世界史の哲学〉とその陥穽
付論1 植民地主義と絶滅をつなぐもの
付論2 ショアーからナクバへ、世界への責任
著者等紹介
高橋哲哉[タカハシテツヤ]
1956年福島県生まれ。哲学者。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得。南山大学講師などを経て、東京大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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