出版社内容情報
既存の権力に支えられ、差別を再生産する言葉。一方で、社会を触発し、変化をこじ開ける力をもつのもまた言葉である。なぜ言葉は人を傷つけることができるのか。言葉と行為の関係に迫り、言語の政治性を縦横無尽に論じる本書は、緻密な理論が政治参加になりうる可能性をも示す。バトラー初の文庫化。(解説=河野真太郎)
【目次】
内容説明
既存の権力に支えられ、差別を再生産する言葉。一方で、変化をこじ開ける力をもつのもまた言葉である。なぜ言葉は人を傷つけることができるのか。なぜ言葉は社会を変えることができるのか。言葉と行為の関係に迫り、言語の政治性を縦横無尽に論じる本書は、緻密な理論が政治参加になりうる可能性を示す。バトラーの重要作を文庫化。
目次
序章 言葉で人を傷つけること
第一章 中傷発言、燃え広がる行為
第二章 ポルノと検閲―行為遂行性の権力
第三章 伝染する言葉―米軍の「同性愛」パラノイア
第四章 見えない検閲と身体の生産―言説的行為体の未来
著者等紹介
バトラー,ジュディス[バトラー,ジュディス] [Butler,Judith]
1956年生。カリフォルニア大学バークレー校大学院特別教授。専門は哲学、ジェンダー/クィア理論、批評理論
竹村和子[タケムラカズコ]
1954‐2011年。元お茶の水女子大学大学院教授。専門は英語圏文学、批評理論、フェミニズム/セクシュアリティ研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
∃.狂茶党
32
ヘイトスピーチの、非対称がまず訴えられる。 権力が、言論の自由の名のもとに、支配秩序の維持を目論んでの枠組み。 ヘイトスピーチに対するカウンターは、少なくとも公然たる権力には繋がっていない。 無意識の、レイシズムや権威主義、ミソジニーに結びついてるにしても、ヘイトスピーチのような、権力としての振る舞いはみせない。 2026/07/11
Ex libris 毒餃子
10
具体的な事件をベースにわかりやすく買いているので『ジェンダー・トラブル』よりは読みやすかった。パースペクティブの問題なんだと思いました。2026/04/28
km
2
⚫︎言語が身体を支えるという意味は、文字通り言語が身体を生みだすとか、身体を養っているという意味ではない。そうではなくて、言語の次元で呼びかけられることによって、身体のある種の社会的存在がまず可能になるということである。⚫︎主体の「存在」は、主体に先行し、主体を超える言語につねに巻き込まれている。そのとき言語は、語る主体の過去と未来を超えるような過去と未来をもつ歴史性を備えたものとなる。だがこの「超える」ということこそ、主体の発話を可能にさせているものなのである。2026/09/07
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