出版社内容情報
「聖断」によって日本を救った平和主義者――多くの人が抱く昭和天皇のイメージは真実だろうか。昭和天皇研究の第一人者が「昭和天皇実録」を読み解き、「大元帥」として陸海軍を統帥した天皇の実像を明らかにする。「昭和天皇拝謁記」や「百武三郎日記」などの新資料もあわせ検証した補章を付す。(解説=古川隆久)
内容説明
軍部の独断専行に心を痛めつつ、最後は「聖断」によって日本を破滅の淵からすくった平和主義者―多くの人が昭和天皇に対して抱くイメージははたして真実だろうか。昭和天皇研究の第一人者が従来の知見と照らし合わせながら「昭和天皇実録」を読み解き、「大元帥」としてアジア太平洋戦争を指導・推進した天皇の実像を明らかにする。『昭和天皇拝謁記』や『百武三郎日記』などの新資料もあわせ検証した補章を付す。
目次
第1部 大元帥としての天皇―軍事から見た「昭和天皇実録」の特徴(国務と統帥の統合者としての昭和天皇;軍事と政治・儀式のはざま)
第2部 昭和天皇の戦争―即位から敗戦まで(軍部独走への批判から容認へ―満洲事変期(一九二六~三六年)
戦争指導・作戦指導の確立―日中戦争期(一九三七~四〇年)
アジアとの戦争/欧米との戦争―南進と開戦(一九四〇~四二年)
悪化する戦況と「国体護持」―戦争指導と敗戦(一九四二~四五年))
補章 公開新資料から見た昭和天皇の戦争
著者等紹介
山田朗[ヤマダアキラ]
1956年大阪府生まれ。東京都立大学大学院博士課程単位取得退学。明治大学文学部教授。日本近現代政治史・軍事史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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