岩波現代文庫<br> ヨーロッパ覇権以前〈上〉もうひとつの世界システム

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岩波現代文庫
ヨーロッパ覇権以前〈上〉もうひとつの世界システム

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  • サイズ 文庫判/ページ数 332p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006004484
  • NDC分類 209.4
  • Cコード C0122

出版社内容情報

世界市場ブリュージュの賑わい、モンゴル帝国のもと活況を呈する「シルクロード」、海上交易で活躍するエジプト・カーリミー商人、「世界最大の都市」杭州の繁栄……。近代世界成立以前の一三世紀、ヨーロッパから中国に至るユーラシアの陸海は、すでに一つの世界システムを作りあげていた。広い視野と豊かな筆致で描かれるグローバル・ヒストリー。

内容説明

世界市場ブリュージュの賑わい、モンゴル帝国のもと活況を呈する「シルクロード」、海上交易で活躍するエジプト・カーリミー商人、「世界最大の都市」杭州の繁栄…。近代成立のはるか前、ヨーロッパから中国に至るユーラシアの陸海は、すでにひとつの世界システムをつくりあげていた。広い視野と豊かな筆致で新たな世界史像を描き出したグローバル・ヒストリーの古典的名著。

目次

システム形成への問い
第1部 ヨーロッパ・サブシステム(古き帝国からの出現;シャンパーニュ大市の諸都市;ブリュージュとヘント―フランドルの商工業都市;ジェノヴァとヴェネツィアの海洋商人たち)
第2部 中東心臓部(東洋への三つのルート;モンゴルと北方の道;シンドバードの道―バグダードとペルシア湾)

著者等紹介

アブー=ルゴド,J.L.[アブー=ルゴド,J.L.] [Abu‐Lughod,Janet L.]
1928‐2013年。都市社会学・都市史。ノースウェスタン大学および新社会研究学院名誉教授

佐藤次高[サトウツギタカ]
1942年‐2011年。アラブ・イスラム史。東京大学名誉教授

斯波義信[シバヨシノブ]
1930年生。中国史。東洋文庫理事、大阪大学・東京大学東洋文化研究所名誉教授

高山博[タカヤマヒロシ]
1956年生。西洋中世史、地中海史。東洋文庫研究員

三浦徹[ミウラトオル]
1953年生。アラブ・イスラム史。東洋文庫研究員、お茶の水女子大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

MUNEKAZ

16
もとは1989年の発刊。ウォーラーステインの世界システム論の向こうを張り、13世紀にはすでにグローバルな連環があったとする。著者の主張の当否は下巻を読んでからにするとして、上巻で言及されているシャンパーニュ、フランドル、ジェノヴァ、ヴェネツィア、バグダートといった交易で一時代を築きながらも、複合的な要因であっさり衰退していく都市の教訓は、昨今の世界情勢を見るとヘンなリアル感も。戦争や宗教、政治闘争のほかに、疾病や気候変動も絡み合った興亡の歴史は、出版当時の著者の思惑を超えて、現代的な問題の提示にも見える。2022/06/09

いとう・しんご

11
このエントリーは文庫版ですが、本棚のハードカバー版、しかも2001年の初版本を引っ張り出してきて久々の再読です。ブローデルに源を発する一連の世界システム論の重要な一郭を占める本。しかし、それ以上に著者の歴史を読み解くための批判的な認識、つまり史料や証人は嘘をつくという認識、学際的な多様な視点が必要という認識、自分自身が無自覚のうちに特定の視点に囚われるというと言う認識、に立って常に注意深く歴史を見据える彼女の姿勢に共感しました。2024/11/17

スプリント

5
13世紀から14世紀にかけて構築された ヨーロッパと中国をつなぐグローバルな商業圏について解説した一冊。2024/05/03

aruku_gojira

3
紅海・ペルシャ湾からインド洋、南シナ海を経由して東アジアに至るルート、および南北アメリカ大陸を経由して世界一周するルートが開拓され、世界大のシステムを構築し、そのシステムを主にヨーロッパの国々が運用し、ポルトガル、オランダ、イギリスへと覇権、担い手が移っていく15世紀よりも前にも、ヨーロッパとアジアを結んだ(当時の)世界大のシステムがあったのでは?と論が展開する、本書。ヨーロッパ優位性が強調された歴史観に物申すという位置付になるが、本書が歴史研究なのか、それとも別の研究分野かは、下巻の解説に詳しい。2023/12/17

Rieko Ito

3
13.14世紀のヨーロッパ―中東―東アジアの交易システムについての本。この時代にも、活発で恒常的な全ユーラシア規模の世界システムが存在した。お金儲けにいそしむ中世商人たちの姿が、生き生きと眼前に現れる。残念なのは著者が西洋人だからだろうが、全体がヨーロッパ目線に偏っていること。ヴェネチア・ジェノヴァ商人の主体的な描写に比べ、モンゴルや中東はあくまで通路・集積地だ。 2023/03/02

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