出版社内容情報
メキシコ南端のインディオの村に生きる人々にとって、国家とは、近代とは何だったのか。一家族との四〇年にわたる深い交流、聞き取り調査をもとに、近現代メキシコの歴史を彼らの視点を通じて描き出したユニークな歴史物語。現代文庫版には一家の若い世代のアメリカ「越境」をめぐる息詰るルポを増補、激動の中で生きる一家の「小さな歴史」から「大きな歴史」を照らし出す。
内容説明
メキシコ最南端のインディオの村に生きる人々にとって、国家とは、近代とは何だったのか。一家族との四〇年にわたる深い交流、聞き取り調査をもとに、近現代メキシコの歴史を彼らの視点に寄り添って描き出したユニークな歴史物語。現代文庫版には若い世代のアメリカ「越境」をめぐる息詰るルポを増補、激動の中で生きる一家の「小さな歴史」から「大きな歴史」を照らし出す。
目次
第1部 エル・チチョンの怒り(熱い雪;語る偶像;黒い貨幣と祭り;「大地のへそ」と見えない権威;村の原理と民衆“知” ほか)
第2部 砂漠を越えたマヤの民(変わりゆく村、変わりゆく町;雪けぶるマンハッタン;越境の旅;「夢」の現実;帰る者、残る者 ほか)
著者等紹介
清水透[シミズトオル]
1943年生まれ。東京外国語大学大学院修士課程修了。メキシコ大学院大学エル・コレヒオ・デ・メヒコ歴史学博士課程修了。東京外国語大学、獨協大学、フェリス女学院大学を経て、慶應義塾大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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