岩波現代文庫<br> 企業中心社会を超えて―現代日本を“ジェンダー”で読む

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岩波現代文庫
企業中心社会を超えて―現代日本を“ジェンダー”で読む

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  • サイズ 文庫判/ページ数 340p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006004224
  • NDC分類 367.21
  • Cコード C0133

出版社内容情報

企業中心社会、それは大企業の利害が個人や社会の利益よりも優先される社会である。長時間労働、過労死、福祉の貧困……。戦後の社会政策論は繰り返し企業中心社会の弊害を指摘してきたが、そこでは女性と男性が直面する現実の違いが忘れられていたのではないか。大企業中心の社会が作り出す歪みと痛みを、ジェンダーの視点から捉え直した先駆的著作。

内容説明

企業中心社会、それは大企業の利害が最も優先される社会である。長時間労働、過労死、福祉の貧困…。戦後の社会政策論は繰り返し企業中心社会の弊害を指摘してきたが、そこでは女性と男性が直面する現実の違いが意識されていなかった。大企業中心の社会が作り出す歪みと痛みを、ジェンダーの視点から捉え直した先駆的著作。第一三回山川菊栄賞受賞。

目次

第1章 企業中心社会の変革のために―いま必要な視角(生活大国五か年計画の不人気をさぐる;いま必要な視角はなにか)
第2章 企業中心社会の労働とジェンダー(性別賃金格差と性別分離の指標;性別賃金格差と性別分離の理論;パートタイマー化と性別分離;下請制と性別分離;無収入労働におけるジェンダー関係)
第3章 企業中心社会の再編―産業構造の変動とジェンダー関係(二つの女子労働論から;産業別雇用構造の再編と性別・年齢階層;職業構造の変化と性別・年齢階層;雇用の女性化に見る日本の特徴)
第4章 企業中心社会の総仕上げ―「日本型福祉社会」政策の展開(社会保障制度の「基本的骨格」をめぐって;企業中心社会と社会保障制度の形成;一九八〇年代の社会保障制度「再構築」―企業中心社会の総仕上げ;結論―会社人間にさようならするために)
付論 社会政策の比較ジェンダー分析とアジア(「現代日本社会と女性」;社会政策のジェンダー・バイアス;社会政策の比較ジェンダー分析;開発とジェンダー)

著者等紹介

大沢真理[オオサワマリ]
1953年生まれ。東京大学名誉教授。経済学博士。専攻は社会政策(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆう。

21
1993年を底本としている。日本社会を家父長的ジェンダーであり、それを基底にした企業中心社会であると提示した本。ジェンダーの視点を社会政策に位置づけるうえで、大きな役割を果たしている。2020年の今日でみても、著者がいう日本社会の本質は変わっていないところが多いと感じる。日本社会は、企業社会なのか、企業中心社会なのか、それともポスト企業社会なのか論は絶えない。そこのところも深めたい。2020/08/29

ヒナコ

7
1993年に出版された同タイトルの著作を底本に、文庫版のあとがきを加えた構成となっている。本書のテーマとしては、90年代に問題になっていた会社人間が、どのように歴史的に成立し、またこうした人たちがどのようなシステムに支配されているかを明らかにしようという、ジェンダー論と社会保障論と労働政策と企業文化論を合わせたような内容になっていて、とても勉強になった。→2021/08/22

sk

3
少し古いが基本は変わっていない。大企業中心の社会の問題点をジェンダーの観点から。2020/12/26

Yoshiko

2
1993年の本の再版で、決して読みやすくはないが、著者の分析の多くが今日でも当てはまることに暗然とする。この30年近く、日本政府も国民も見当違いの「改革」に踊らされてきた。男性本位、大企業本位がこの国のシステムの根底にあり、真に必要な改革にほとんど手を付けられてこなかったからこその社会の閉塞なのだと思う。女性労働を周縁化させ搾取して資本の蓄積に活用してきた仕組みを変える手がかりが本書には記されている。『99%のためのフェミニズム宣言』とあわせて読むことで、本書の意味がより立体的に浮かび上がるのではないか。2021/07/02

yanagihara hiroki

1
30年前の本だが、日本における女性の賃金の低さが労働時間や熟練度といった実態に基づくものではなく、家父長制と男性にとって都合の良い形での「家族」といういうイデオロギーをベースに設計された日本社会の中で政府や企業によって設計されてきた人為的構造であることを顕にしてくれる。この30年間で何も変わっていないどころか、家族への責任の押し付けは新自由主義の高まりで以前として強く、日本会議的イデオロギーもそれを支えるものである。そして女性を犠牲にすることで成り立つ社会設計を我々がまだ是認していることがよくわかる本だ。2022/04/13

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