岩波現代文庫<br> 『碧巌録』を読む

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岩波現代文庫
『碧巌録』を読む

  • 末木 文美士【著】
  • 価格 ¥1,254(本体¥1,140)
  • 岩波書店(2018/08発売)
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  • サイズ 文庫判/ページ数 280p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006003876
  • NDC分類 188.84
  • Cコード C0115

出版社内容情報

「宗門第一の書」と称され、日本の禅に多大な影響をあたえた禅教本の最高峰を、言語による言語の解体行為という視点から読み解く。読者を巻き込みながら自在に展開する「文字禅」の世界、その魅力を伝える入門書。

内容説明

『碧巌録』とは、北宋初期の雪竇重顕が古則百則に対して頌をつけた公案集に、北宋晩期の圜悟克勤が垂示・著語・評唱を加えた禅の教本である。「宗門第一の書」と称され、日本の禅にも多大な影響をあたえた。重層的な構造わ有する禅教本の最高峰を、本書では、言語による言語の解体行為という視点から、精緻に読み解いて行く。読者を巻き込みながら自在に展開する「文字禅」の世界とは何か。その魅力を平易に伝える画期的な入門書。

目次

第1講 禅の根本問題(『碧巌録』というテキスト;達磨、武帝をやりこめる(第一則) ほか)
第2講 禅の言語論(言語における意味の剥奪;趙州の最高の道(第二則) ほか)
第3講 禅の存在論(言語と存在;露呈する世界 ほか)
第4講 禅の人間論(禅における主体と自由;禅における他者 ほか)
補講 改めて『碧巌録』を読む
付録(『碧巌録』全一〇〇則標題・登場人物一覧;現代語訳で読める禅語録)

著者等紹介

末木文美士[スエキフミヒコ]
1949年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。現在、東京大学名誉教授、国際日本文化センター名誉教授。仏教学・日本思想史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

galoisbaobab

9
無門関はコンパクトでまだ素朴感あるんだけど碧巌録ってのは合いの手とか変な解説とかごちゃ混ぜで100則もあるから挫折しちゃうんですよね。最初の4則を詳細に解説しながら禅にちょっとでも近づこうという試みです。主客を破壊し意味の脱構造をはかり存在そのものに迫り現実世界に対峙する。言葉を操ることに失敗することで魔界に落ちる可能性もある危険メソッド。安全に行きたい人はシリコンバレーの人たちみたいに座禅って方法が良いね。2018/11/07

きさらぎ

9
聖典としてではなく、あくまで宋代に成立したテキストとして語源・用語の面から『碧巌録』を読み込んだ著者による講義録。非常に刺激的で面白い。日常的な言語から意味を剥ぎ取り世界を剥き出しにするのが禅問答の世界であると著者は語る。ギリギリのところで師弟が互いの力を測り、言葉を武器に切り結ぶ。言葉を突き詰める事で言葉を超えるのなら、そもそも何故言葉に拘る必要があるのか、と著者は問う。語り口は平易で明快だが、同時に修行者の切実さと厳しさが確かにあると感じる。読んでいて中々にゾクゾクした。道元への言及が興味深かった。2018/10/23

singoito2

5
「言語」にこだわって禅の公案集を講じた講演録。平易な語り口で分かりやすい。神の言葉の受肉を証「言」することがキリスト教の信仰であるなら、「言語」の問題はキリスト者にとっても避けて通れないテーマであり、禅とキリスト教の違いを明らかにしてくれるという意味でも発見の多い一冊でした。キリスト教徒同様、禅についても新しい資料や考古学的発見が続いているようで、その研究の最前線を知るという意味でも面白い。2022/01/03

黒い森会長

3
公案の意味不明なところを、「言語による言語の解体行為」として読み解いてゆく講義。科学や数学の本を読んでいると、論理構成は緻密であり、読んでいるだけで脳が固まってゆく。そんなときに、禅語録をよむと、その非論理性より論理、理屈から解放される。「悟り」は無理だが、気持ちよくはなれる。そんな公案の参考書として。2018/11/14

エジー@中小企業診断士

2
臨済宗「宗門第一書」とされる聖典。中国の宋の時代に雲門宗の禅僧、雪竇(せっちょう)が100の公案を選び(本則)それに頌(じゅ)という詩を付けた。それに臨済宗の圜悟(えんご)が垂示(すいじ)と著語(じゃくご)と評唱(ひょうしょう)を付けた禅問答のテキスト。作麼生(そもさん)、説破(せっぱ)はお馴染み。禅は「不立文字(ふりゅうもんじ)」と言われるが我々の日常的な言葉そのものを、別の言葉によって打ち砕くのが禅の言葉である。禅の公案では、私の存在そのものが日常的な意味連関から抜け出したところで世界に投げ出される。2024/01/08

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