岩波現代文庫<br> 仏典をよむ〈3〉大乗の教え(上)般若心経・法華経ほか

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岩波現代文庫
仏典をよむ〈3〉大乗の教え(上)般若心経・法華経ほか

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  • サイズ 文庫判/ページ数 216p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006003753
  • NDC分類 183
  • Cコード C0115

出版社内容情報

仏教が発展・興隆する中で生まれ,日本に伝来し,日本人の精神形成の基となった大乗仏教.『般若心経』『金剛般若経』『維摩経』『法華経』『観音経』など,日本仏教の骨格をなした重要な大乗仏典をわかりやすく解説.

内容説明

仏教が発展・興隆する中で、「一切衆生」の救済を説く大乗仏教が生まれる。それは日本にも伝来し、聖徳太子の時代から、日本人の精神形成の基となってきた。「お経」入門シリーズ第三巻の本書では、「空」の理論を説く『般若心経』『金剛般若経』、在家信者が菩薩たちをやりこめる『維摩経』、女人の説法として名高い『勝鬘経』、「諸経の王」とされる代表的大乗仏典である『法華経』『観音経』など日本人になじみの深い仏典を解説。

目次

第12回 空の思想―『般若心経』『金剛般若経』
第13回 現実生活の肯定―『維摩経』
第14回 女人の説法―『勝鬘経』
第15回 宥和の思想―『法華経』(1)
第16回 慈悲もて導く―『法華経』(2)
第17回 久遠の本仏―『法華経』(3)
第18回 願望をかなえる―『観音経』(『法華経』(4))
解説

著者等紹介

中村元[ナカムラハジメ]
1912‐99年。東京帝国大学文学部印度哲学梵文学科卒業。東京大学名誉教授。東方研究会・東方学院を創設。著書、訳書多数。日本学士院会員・文化勲章・勲一等瑞宝章受章

前田專學[マエダセンガク]
1931年生まれ。東京大学文学部印度哲学梵文学科卒業。東京大学名誉教授。日本学士院賞受賞。東方学院長として活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

りー

13
1985年~NHKラジオで放送された講義を文字化した本。読みやすいです。日本人になじみ深い般若心経、金剛般若経、★維摩経、★勝鬘経、★法華経を解説した巻。聖徳太子が三経義疏で取り上げたのが★印。維摩はインドの長者(ギルドの長)で在家信者。勝鬘はコーサラ国の王女でアヨーディヤー国に嫁いだ女性。在家・女性、という特殊な立場のな主人公を設定した経が一番古い解説書に書かれているのは、推古朝当時の政治を感じさせます。で、頭を抱えたのが法華経。ダイジェスト解説だけでは分からない~!大乗の教えに至る過程を知りたいです。2020/02/19

はぐ

5
1985年にNHKラジオ第二で放送された、中村元さんによる連続講義「こころをよむ/仏典」をまとめたもの。大乗仏教でもっともポピュラーな経典(般若心経や法華経、観音経など)の説明がされている。200ページにも満たない本文で6経典の解説がされているので、主要な箇所のみを取り上げており、何だか物足りない。ただ、○○経はこういうお経という基礎知識が身につくので、この本をきっかけに本格的に各経典の解説本に入るにはいいかもしれない。2021/05/15

roughfractus02

5
ベルギーの仏教学者の批判から自ら封印した鈴木大拙『大乗仏教概論』では、経典作者達の共通の「神秘的感情」の伝達過程として大乗仏教の伝播が描かれた。一方著者は、論争を経て体系化した大乗が分岐し、各々独自に形成し展開する歴史過程としてその伝播を捉える。本書は、悟りから他者救済へ転回する大乗を体系化する龍樹の、新たな縁起解釈と中観の主張による無自性(空)の思想を触発した『般若心経』と『金剛般若経』の差異に始まり、その教えを長老(『維摩経』)や女性(『勝鬘経』)を通して語らせ、平等と利他を唱える『法華経』へと至る。2021/04/16

きさらぎ

5
BC5世紀の「原始仏教」から発展・分裂を経てBC100年頃には様々な「部派仏教」が成立、更に紀元前後に「大乗仏教」が起こったとされる。本書は仏教学者中村元による大乗仏教の経典を解説したラジオ講座全26回を収めたもの。日本で普及した仏典は基本的には漢訳を経ているが、著者は漢訳をベースにしつつサンスクリット語の原典をふまえ、インドの風俗の解説も交えながら丁寧に解説していく。その日本語がまた平易で非常に判りやすい。上巻では維摩経の章が非常に面白かった。法華経には3章を割いており、これも力作。とても勉強になる。2018/11/28

マウンテンゴリラ

3
我々一般の読者からすれば、大乗仏教がブッダが説いた本来の仏教と異なるものであるかどうかは、さして重要とも思えず、素人考えかもしれないが、より思索的・哲学的に発展した形態であると考えたい。これは、本書を読む前から私自身が感じていたことではあるが、それを丁寧に解きほぐし、かといって、もちろん原始仏教、上座部仏教と呼ばれるものをないがしろにするわけでもない。仏教全般を幅広く、慈愛をもって見つめてこられ、それを一般読者にも平易な表現で伝えたいという、著者の優しさが伝わってくるような解説書であった。 2020/02/20

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