出版社内容情報
著者の漱石論の原点ともいえる「意識と自然」(1969年)から90年代までの漱石に関する評論,講演録,エッセイ等を精選し,集成.古今東西の文学・哲学とも比較対照して考察し,多面的な切り口からせまる漱石論の決定版.
内容説明
「マルクスを読むように漱石を読んできた」と自ら語るように、漱石はつねに柄谷行人の思考の原点であり続けてきた。群像新人文学賞を受賞した代表作「意識と自然」(一九六九年)から九〇年代に至るまでの柄谷の漱石に関する評論、講演録、エッセイ等を集め、その思考の軌跡をたどる。岩波市民セミナーでの講演をもとにした「漱石の作品世界」を加え、旧版から代表的な論文を精選。同時代の日本やヨーロッパの哲学・文学とも比較対照しながら多面的な切り口でせまる、漱石論の決定版。
目次
漱石試論1(意識と自然;内側から見た生;階級について;文学について)
漱石試論2(漱石とジャンル;漱石と「文」)
漱石試論3(詩と死―子規から漱石へ;漱石の作品世界)
作品解説(『門』;『草枕』;『それから』;『三四郎』;『明暗』;『虞美人草』;『彼岸過迄』;『道草』)
講演その他(漱石の多様性 講演―『こゝろ』をめぐって;淋しい「昭和の精神」;漱石とカント)
著者等紹介
柄谷行人[カラタニコウジン]
1941年兵庫県尼崎市生まれ。評論家。東京大学経済学部卒業、同大学大学院英文学修士課程修了。法政大学教授、近畿大学教授、コロンビア大学比較文学科客員教授などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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