出版社内容情報
世界各地の「大飢饉」の原因は、食料総供給量の不足ではなく人々が十分な食料を入手する権原(能力と資格)が損なわれた結果であった。開発経済学に新たな地平を切り開きノーベル経済学賞を受賞した著者の画期的な書。
内容説明
二〇世紀に世界各地で発生した「大飢饉」の原因とは、何だったのか。本書は、それが一国レベルの食料総供給量の不足によるものであるという通説を否定し、人々が十分な食料を手に入れる権原(能力と資格)が損なわれた結果であるということを実証的に解明している。開発経済学に新たな地平を切り拓き、後の「不平等理論」にも影響を与えた画期的な書。原書刊行後の研究成果をまとめた講演「飢餓撲滅のための公共行動」も併録。一九九八年ノーベル経済学賞受賞者の主著の一つ。
目次
第1章 貧困と権原
第2章 貧困の概念
第3章 貧困―特定と集計
第4章 飢餓と飢饉
第5章 権原アプローチ
第6章 ベンガル大飢饉
第7章 エチオピア飢饉
第8章 サヘル地域の旱魃と飢饉
第9章 バングラデシュ飢饉
第10章 権原と剥奪
講演 飢餓撲滅のための公共行動
著者等紹介
セン,アマルティア[セン,アマルティア] [Sen,Amartya K.]
1933年インド・ベンガル地方生まれ。59年ケンブリッジ大学で経済学博士号取得。2004年よりハーバード大学教授。98年ノーベル経済学賞を受賞
黒崎卓[クロサキタカシ]
1964年生まれ。87年東京大学教養学部卒業、95年スタンフォード大学食糧研究所大学院博士課程修了(Ph.D.取得)。現在、一橋大学経済研究所教授
山崎幸治[ヤマザキコウジ]
1962年生まれ。86年一橋大学社会学部卒業、97年ウィスコンシン大学経済学部大学院博士課程修了(Ph.D.取得)。現在、神戸大学国際協力研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ばんだねいっぺい
しんすけ
CCC
isao_key
富士さん
-
- 和書
- 6センスワークブック