内容説明
誰にでも共通にあるとされている「意識」や「心」とはいったい何だろうか?そもそも、それは本当に実在しているのだろうか?古くから謎とされてきたこの難問に、著者独自の独在論と言語哲学・分析哲学のアプローチから挑む。時間との類比や言語の本質への考察から、われわれが「現実」と考えているものの根拠を問い直す。親しみやすい講義形式で好評の単行本版の内容をさらに一新、進化した永井ワールドを読者に提供する全面改訂版。
目次
第1日 なぜ意識は哲学の問題なのか(心なんて一般的なものはない;脳と意識の関係は他のどんな関係にも似ていない;時間との類比を試みてみよう ほか)
第2日 なぜわれわれはゾンビなのか(現象的と心理的の対比は累進する;論理的付随と自然的付随を隔てるもの;チャーマーズの二次元的意味論 ほか)
第3日 なぜ意識は志向的なのか(人称化と時制化による客観的世界の成立と志向性;知覚経験はいかにして志向的となるか;志向性と内包をつなぐもの ほか)
著者等紹介
永井均[ナガイヒトシ]
1951年東京生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程単位取得。専攻は哲学・倫理学。千葉大学教授などを経て、日本大学文理学部哲学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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