出版社内容情報
イスラーム哲学研究の第一人者が,『コーラン』をテキストにそって,多角的な観点を用いながら解読する.イスラームの根本概念である「終末論」「預言・預言者」「啓示」等を通して,『コーラン』の深い精神性が明確にされる.本書は,優れたコーラン入門としてはもとより,井筒哲学の基礎的構造を論じた「井筒俊彦入門」の書でもある.(解説=若松英輔)
内容説明
イスラームの聖典『コーラン』は、その成立の複雑な歴史的・社会的経緯、独特の世界観、言語上の問題などを理解した上でないと、十分な理解は到底難しい。イスラーム哲学研究の第一人者が、『コーラン』をテキストにそって、多角的な観点を用いながら解読する。イスラームの根本概念である「終末論」「預言・預言者」「啓示」等を通して、『コーラン』の深い精神性が明確にされる。本書は、優れたコーラン入門としてはもとより、井筒哲学の基礎的構造を論じた最良の「井筒俊彦入門」の書でもある。
目次
『コーラン』を「読む」方法
神の顕現
神の讃美
神の創造と審き
『コーラン』のレトリック的構成
終末の形象と表現
実存的宗教から歴史的宗教へ
「存在の夜」の感触
啓示と預言
著者等紹介
井筒俊彦[イズツトシヒコ]
1914‐1993年。イスラーム学者、東洋思想研究者。言語哲学者。慶應義塾大学名誉教授。日本で最初の『コーラン』の原典訳を刊行し、ギリシャ哲学、ギリシャ神秘主義と言語哲学の研究に取り組んだ。後期には仏教思想・老荘思想・朱子学などを視野に収め、東西の哲学・宗教を横断した独自の「井筒哲学」を構築した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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