岩波現代文庫
中国民主改革派の主張―中国共産党私史

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  • サイズ 文庫判/ページ数 311,/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006002824
  • NDC分類 315.22
  • Cコード C0131

出版社内容情報

李鋭(1917年生まれ)は中国共産党の老幹部で民主改革派の重鎮.1950年代毛沢東の秘書だったが批判にさらされ文化大革命期には投獄された.本書は30年代から今日に至る党史に関わる評論集.なかでも1989年4月胡耀邦逝去十日前に胡と李が交わした会話の記録は胡の総書記辞任の内情を明かす,胡の遺言とも言える貴重な証言である.岩波現代文庫オリジナル版

内容説明

李鋭は中国共産党の老幹部で最も先鋭的な思想を持つ民主改革派の重鎮。1958年に毛沢東の秘書となったが、59年の廬山会議、66年からの文化大革命で批判、投獄された経験を持つ。本書は1930年代から今日に至る中国共産党史に関わる評論を李鋭の「中国共産党私史」となるように選び、訳出した。なかでも89年4月胡耀邦逝去10日前に胡と李が交わした会話の記録は、胡自身の総書記辞任の内情を明かす、胡の遺言とも言える貴重な証言である。岩波現代文庫オリジナル版。

目次

『中共創始人訪談録』序―ロシア革命の贈り物とそれがもたらしたもの
『唐縦日記』に関する回想
李昌と「一二・九」世代の人々―中共の出身別構成と民主主義の担い手
毛沢東と反右派闘争―知識分子を粛清せよ
インタビュー記録 毛沢東はどの皇帝よりも厳しかった
功労は世に冠たり、罪は極めて重い―党名を「社会民主党」と改めよ
改革開放についての一種の回顧―〓(とう)小平の功罪
党自身の改革についてのいくつかの提案―「一党独裁」体制を改めよ
不滅の業績―胡耀邦に学ぼう
胡耀邦逝去前の談話―党長老の密室政治と胡耀邦の悲劇
趙紫陽との交わりを懐かしむ―「民主」と「法治」の推進者の挫折

著者等紹介

李鋭[リエイ]
1917年北京生まれ。34年武漢大学工学院機械系入学。35年一二・九運動に参加。37年中国共産党に入党。戦時中は延安、東北で青年工作に従事。52年湖南省党委員会宣伝部長に任じた後工業部門に移り、大躍進期には水利電力部副部長、毛沢東の秘書となる。59年廬山会議で「彭徳懐反党集団」の一員とされ職務解任、党籍剥奪、66年からの文化大革命期には投獄される。79年名誉回復。82‐84年中共中央組織部副部長、82‐87年中央委員、87‐92年中央顧問委員。91年より改革派の雑誌『炎黄春秋』の編集顧問

小島晋治[コジマシンジ]
1928年茨城県に生まれる。52年東京大学文学部東洋史学科卒業。東京大学名誉教授。中国近現代史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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