内容説明
尖閣沖での漁船衝突事件とその後の中国の高圧的な対応は国際社会の不信感を強めた。中国の対外政策は誰がどのように決定しているのか。ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)の研究員が近年の対外政策の決定過程の詳細について、大量の文献と七十余名の証言に基づき分析する。中共中央政治局内での議論など知られざる事実も明らかにされる。
目次
第1章 序説
第2章 対外政策における公的関与者(中国共産党;国務院;人民解放軍)
第3章 対外政策関与者の思考に影響する諸要因(「合意形成」による政策決定;非公式チャンネルと忠誠心;教育)
第4章 周辺の関与者(実業界;地方政府;研究機関と学術界;メディアとネチズン)
第5章 結論
著者等紹介
ヤーコブソン,リンダ[ヤーコブソン,リンダ][Jakobson,Linda]
フィンランド国籍。フィンランド国際問題研究所(FIIA)を経て2009年にストックホルム国際平和研究所(SIPRI)に入所。「中国と世界の安全保障」プログラムの責任者。中国に15年以上滞在。中国関係の著書を6冊執筆し、台湾海峡問題、中国のエネルギー安保、気候変動政策、科学技術、対外政策について論文を発表している
ノックス,ディーン[ノックス,ディーン][Knox,Dean]
米国籍。SIPRIの「中国と世界の安全保障」プログラムの研究補佐。イリノイ大学理学部で原子力工学を専攻したのち、モンテレー国際大学院の核不拡散研究課程を修了。核不拡散研究のためのジェイムス・マーティン・センターの「東アジア核不拡散プログラム」の研究補佐。台湾に6年間滞在した
岡部達味[オカベタツミ]
1932年東京に生まれる。55年東京大学教養学部卒業。57年同大学院国際関係論修士課程修了。75‐95年東京都立大学法学部教授、95‐2003年専修大学法学部教授。東京都立大学名誉教授。社会学博士
辻康吾[ツジコウゴ]
1934年東京に生まれる。東京外国語大学中国語学科・立教大学法学部卒業。毎日新聞香港特派員・同北京支局長、東海大学教授、獨協大学教授を歴任。現代中国研究者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
クレモナープ
Jey.P.
Degawa
ishi_game
カキモトのおでん