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岩波現代文庫
久野収セレクション

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  • サイズ 文庫判/ページ数 370p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006002398
  • NDC分類 304
  • Cコード C0110

出版社内容情報

平和問題談話会,べ平連,週刊金曜日等を通じて市民の先頭に立って活動を続けてきた久野の珠玉の16篇.

久野収(1910-1999)はアカデミズムにこもる哲学者ではなく,平和問題談話会,べ平連,『週刊金曜日』などを通じて,市民の先頭に立って活動を続けてきた.混迷する現代,その思想にわれわれは何を学ぶべきか.久野に私淑した佐高が,長く読み継がれるべき珠玉の論考16篇を厳選した文庫オリジナル編集版.

内容説明

久野収はアカデミズムにこもる哲学者ではなく、平和問題談話会、ベ平連、『週刊金曜日』などを通じて、市民の先頭に立って活動を続けてきた。混迷する現代、その思想にわれわれは何を学ぶべきか。久野に私淑した佐高が、長く読み継がれるべき珠玉の論考十六篇を厳選した文庫オリジナル編集版。

目次

一つの回顧―敗戦前後の日本
1 市民主義とは何か(神は細部に宿りたまう;市民主義の成立―一つの対話;ベ平連運動の果した意味―一粒の麦もし死なずば;体制・文化・人間;独占批判の論理学)
2 平和を考える(二つの平和主義―三好十郎「清水幾太郎さんへの手紙」(『群像』三月号)の含む問題
ファシズムの価値意識
市民ラッセルの戦争への抵抗
「安全」の論理と平和の論理)
3 人と思想(わが友丸山眞男の生と死;埴谷雄高が二一世紀へ残したこと;竹内好への弔辞;三木清―足跡;北一輝―革命の実践家;マハトマ・ガンディー―もう一つの伝記)

著者等紹介

久野収[クノオサム]
1910‐1999年。京都大学哲学科卒

佐高信[サタカマコト]
1945年山形県酒田市生まれ。慶應義塾大学法学部卒業後、高校教師、経済誌編集長を経て、1982年に評論家として独立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬参仟縁

29
京大事件後、組織的抵抗がなくなり、学会、論壇で元気がなくなり、既成事実に黙従する傾向がきわだちはじめ、戦争の状況をだまって見逃すようになった。自分はどうするという姿勢がない(7頁)。制度を問題にするとき、制度に付着している観念や思想を問題にすることのほうが大切だ(10頁)。戦争が進んでも、国民に軍部にまかせたのがわるかったという反省がない。目的意識をもって戦争に抵抗する動きはなかった(14頁)。B氏曰く、大衆とは、情緒ベクトルの共同、一定方向の愛憎、感動、ムードの共通をキズナとする集団(54頁)。2015/11/21

浅香山三郎

10
戦前・戦中・戦後を通じ、市民主義の実践に注力した久野収の選集。久野氏は、対談の名手といふイメージがあり、それを活字で読むといふことが多かつた。今回書かれたものを読むと、論文かより平易な文章かの違ひはあるが、つねに思想の実践といふことに力点が置かれてゐる。ことに、「Ⅲ 人と思想」の諸篇が面白く、三木清が久野収の世代の人たちにとつてどういふ存在だつたかといふことを興味深く読んだ。2021/06/23

悸村成一

1
国事行為を、korean は、大和朝廷、又は他のいかなる個人・団体に対しても、委任しない。図書館本。 222014/02/05

goriyan

1
1市民主義とはなにか2平和を考える3人と思想の3部構成。序論を入れると16本の論文からなる。当時の状況をあまり知らないので、わかりずらい面もあったが、今日的にも決して古くない、むしろ新しい視点を読み取ることもできた。例えばファシズムがなぜあれだけの力を持つにいたったかの論説ではドイツ国民の敗戦に対するルサンチマンにナチスがうまく取り入ったことを指摘。失われた15年、あるいは20年といわれる今日の日本において、「わかりやすい」強い言説が支持される風潮が、当時のドイツと二重写しに見えるのは不思議ではない。2011/03/29

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