出版社内容情報
死によって中断された新しい研究の原型は,このセミナーの記録に見出される.自己の問題へと向かっていたフーコーは,〈自己の統制〉の歴史を追いながら,どのような倫理に至ろうとしていたのか.最晩年の貴重な講義緑.
内容説明
死によって中断された新しい研究構想の原型は、このセミナーの記録に見出される。哲学的思考を駆使して多分野の歴史を書きかえてきたフーコーは、最後は自己の問題へと向かった。自己の統制の歴史を追いながら、どのような倫理を構想していたのか。フーコーの提起に触発されたセミナー参加者の議論も熱い貴重な講義録。
目次
1 真理・権力・自己―ミシェル・フーコーにきく(ラックス・マーティン)
2 自己のテクノロジー(ミシェル・フーコー)
3 シリアのトマス伝説における自己のテクノロジーと自己認識(ルーサー・マーティン)
4 謙虚の劇場と疑念の劇場―砂漠の聖者たちとニューイングランドの清教徒たち(ウィリアム・E.・ペイドン)
5 ハムレットの「形成の鑑」―権力・自己・宗教改革(ケネス・S.・ロスウェル)
6 ルソーの『告白』―自己のテクノロジー(ハック・グッドマン)
7 フーコー、フロイト、自己のテクノロジー(パトリック・H.・ハットン)
8 個人にかんする政治テクノロジー(ミシェル・フーコー)
著者等紹介
フーコー,ミシェル[フーコー,ミシェル][Foucault,Michel]
1926‐84年。エコール・ノルマル・シュペリウールで哲学を学ぶ。クレルモン=フェラン大学、パリ大学教授を経て、コレージュ・ド・フランス教授(1970‐84年)
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感想・レビュー
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袖崎いたる
gorgeanalogue
★★★★★
白義
にゃん吉