出版社内容情報
内部の視線だけで成立する一国知的言説は，アジアに対する認識，「近代」をめぐる議論，歴史の語りなどにどのように現れるのか．近代日本を考察する不可避の根本問題を提起した『近代知のアルケオロジー』を大幅に増補．
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kokoberu
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日本という近代国家の知識人が、「近代」を批判・超克するという語りで自らを特権的な地位に置き、また近代国家としての暴力を隠蔽・忘却し、いかに声無き民衆の声をすくってこなかったか、という批判の書。真摯な批判は胸をうつが、集団的アイデンティティを超えることが出来ないのではないか、むしろ馴致するにはどうすればいいのかという問いが喫緊の課題ではないかとも思う。2011/05/06
Jin
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90年代の知的雰囲気がよくわかる本。2020/12/11
