岩波現代文庫
遺伝子医療への警鐘

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  • サイズ 文庫判/ページ数 326p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006000837
  • NDC分類 467.2
  • Cコード C0145

出版社内容情報

人間のすべてのDNAを解読するプロジェクトが進んでいる.それにより人は自らの運命を予測し,操作さえも可能となるのだろうか.遺伝子工学・医療の基礎知識から現状までを紹介し,その問題性と将来に落とす翳を考察する.

内容説明

人間のDNAをすべて読み解こうとするヒト・ゲノム・プロジェクト―それを通して予測できる自らの運命を、われわれはどう受け止めればよいのか。最先端の技術により将来を書き換えようとするとき、悲劇がおこる可能性はないのか。遺伝子工学・医療の基礎知識から現状までを紹介し、その深い問題性を考察する。

目次

1 生命の基本的な単位
2 DNAの塩基配列を読む
3 ヒトのゲノムを読む
4 病因遺伝子の探索
5 遺伝子診断と遺伝子治療
6 農作物と家畜の改良
7 遺伝子工学の嵐のなかで

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うえ

3
前半は難解な遺伝工学概論。89年ヒトゲノム国際会議「ワトソンは、井川洋二を呼んで「松原の得た日本政府からの資金援助では不足である」と文句をいった。さらに「日本がヒトゲノムプロジェクトにもっと金を出さないなら、アメリカは日本がデータベースにアクセスしたり研究材料を入手できないようにするぞ」とおどした…その後ワトソンは松原に手紙を書いて「30万ドル以下の額なら日本はプロジェクトに熱心でないものとみなし、日本に対し悪意をもちつづけるであろう」…ワトソンのやり方には、アメリカの研究者は困惑した「大使召還問題だ」」2015/05/25

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