出版社内容情報
身体によって世界が分節化されるとき,身体も世界によって分節化される.この〈身分け〉というユニークな概念を打ちたて,人間存在の多様な次元を論じる.日本の哲学独自の達成といえる市川身体論の全貌に迫る決定版.
内容説明
「身」によって世界が分節化されるとき、「身」も世界によって分節化される。この「身分け」というユニークな概念を打ちたて、人間存在の多様な次元を「身の現象学」「身体とコスモス」「身体と芸術」の諸相において論じる。「身」という日本語を駆使して切り開いた、日本の哲学独自の達成である市川身体論の全貌に迫る決定版。
目次
1 「身」の現象学(身体の現象論;身体―身の現象とその境界;直接的認識と間接的認識)
2 身体とコスモス(身体による世界形成;身体・家・都市・宇宙;方向性と超越―神話空間の成立と非神話化)
3 身体と芸術(感性の拡大のために―感覚についての二章;可能的世界による発見―想像から知覚へ;可能的世界への回路;芸術の現象学のために)
著者等紹介
市川浩[イチカワヒロシ]
1931年生まれ。京都大学文学部文学科卒業。東京大学大学院人文科学研究科比較文学・比較文化修了。哲学者。明治大学名誉教授
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