岩波現代文庫<br> 西田幾多郎〈1〉

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岩波現代文庫
西田幾多郎〈1〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 226p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006000370
  • NDC分類 121.6
  • Cコード C0110

出版社内容情報

西田の難解な用語を自らの哲学の術語で捉え直し,その積極的な意味を明らかにする本格的な西田論.西田哲学のはらむ問題点を現代思想の文脈から批判的な読解も試みる.著者の哲学探究の結節点を成す西田研究の集大成.

内容説明

西田哲学の鍵となる五つの概念―“純粋経験”“無の論理”“弁証法的一般者”“行為的直観”“絶対矛盾的自己同一”―を「問題群」として捉え直して一つ一つ解きほぐし、その意図した構想の真の姿と意味を明らかにする。西田哲学のもつ深層の知として深さを探究しつつ、日本の哲学の座標軸を明らかにした本格的な西田論。

目次

プロローグ―引用によって
第1章 日本の“哲学”
第2章 自己―“純粋経験”
第3章 場所―“無の論理”
第4章 表現的世界―“弁証法的一般者”
第5章 プラクシス―“行為的直観”
第6章 超越―“絶対矛盾的自己同一”
エピローグ
補章 ナカエニスムと西田幾多郎

著者等紹介

中村雄二郎[ナカムラユウジロウ]
1925年東京生まれ。哲学者。東京大学文学部卒業。1965-95年明治大学教授。著書に、『パスカルとその時代』『感性の覚醒』『共通感覚論』『哲学の現在』『魔女ランダ考』『術語集』『臨床の知とは何か』『かたちのオディッセイ』『悪の哲学ノート』『述語的世界と制度』、『中村雄二郎著作集』(第1期、第2期)など
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hitotoseno

4
日本史上最大の哲学者を当代随一の哲学者が解説してくれるという夢のような書物、のはずなのだが、なんだかよくわからない出来に留まってしまっている。たとえば西田を現代的な視点から見直していくということで、原著出版時の最大の批評家であった小林秀雄の西田批判が取り上げられるのだが、西田に他者はいない、と説く小林に対して首肯するんだか否定するんだかわからない態度を取ったまま西田の我―汝論が語られ、これについても肯定するんだか批判するんだかわからないまま閉じられる。2016/03/10

うろたんし

0
やっとの思いで読了した。松岡正剛が解説書として挙げていたのが目に付いたので購入した。「人々が意識するとしないとを問わず、〈日本の哲学〉の座標軸になっているのである。」「少なくとも、兆民と西田との間に〈日本の哲学〉のもっとも根本的な問題がー〈唯物論〉をめぐる問題も含めてー潜んでいることははっきり言えると思う。」2015/07/08

i-miya

0
上山春平 中江兆民『続一年有半』 M22(1889) 金沢19歳 第四高等学校入学 ≪頂天立地自由人≫ 校長の武断政策 規則ずくめ 教師排斥運動 退学 東京帝国大学≪選科生≫ 差別待遇 M27卒業 故郷石川県へ 中学校分校教諭 M29母校の講師 家庭不和 参禅の志 10年間の参禅生活 ≪ 純粋経験≫の立場 中村雄二郎のたどった道 <情念論> <制度論> <言語論> <共通感覚論> <演劇的知>または<パトスの知> 務台理作 <表現的世界>の問題 <純粋経験> <無の論理> <弁証法的一般者>2008/05/07

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