出版社内容情報
自分の心に正直に生きるのが、今よりずっと大変だった明治・大正・昭和時代。文学のことばは鋭く優しく壁をこわし、生きづらさを飛びこえました。与謝野晶子、森鴎外&茉莉、泉鏡花、永井荷風――手紙がSNSに変わっても、ことばで考え、思いを伝える私たちに、レトロで新しいことばの宝石が、きっとパワーを与えてくれます。
【目次】
はじめに
第一章 恋歌パワーで女子を解き放つ――与謝野晶子
コラム1 元祖肉食女子・晶子
コラム2 学校の掃除はだれがすべき?
第二章 恋愛とキスを輸入した軍医総監――森鴎外
コラム3 絶対おふろに入らなかった鴎外
コラム4 鴎外のソウルフードはた・ま・ご
第三章 愛の血刀で格差社会を斬る――泉鏡花
コラム5 鏡花の三十三個の指輪
コラム6 妖怪党、あつまれ!
第四章 平和と自由とシングルライフ――永井荷風
コラム7 レストランと喫茶店が好きすぎる
コラム8 明治生まれの国際人、洋装のマナーをおおいに語る
第五章 永遠の少女で何が悪い?――森茉莉
コラム9 ドイツから来た夢の箱
コラム10 お菓子は人生のお友だち
引用・参考文献一覧
おわりに