出版社内容情報
オミナエシ、キキョウ、カワラナデシコといった在来植物の野生の個体を都会で見ることはほとんどありません。それは生物多様性ほどに、在来植物の多様性の保存は進んでいないからです。日本らしい自然を守るにはどうしたらいいのでしょう? 外来植物との関係は? 各地の保全活動をふまえ、今後の課題と将来を展望します。
内容説明
カワラナデシコ、キキョウ、オミナエシ等、在来植物の野生の個体を都会で見ることはほとんどありません。生物の多様性ほどに、在来植物の保存が進んでいないからです。日本らしい自然を守るにはどうしたらいいのでしょう。外来植物や品種改良をどう考えるべきなのでしょう。各地での保全活動をふまえ、今後の課題と将来を考察します。
目次
1 土手に秋の七草を咲かせたい(荒川区立汐入小学校五年生児童の挑戦;隅田川スーパー堤防での試み ほか)
2 外来植物が増えていくメカニズム(在来植物ってどんな草?;絶滅の危機にある在来植物 ほか)
3 在来植物を守るわけ(「日本の自然」と「日本らしい自然」の違い;日本列島を覆うモンスーン気候と複雑な地形 ほか)
4 絶滅の危機にある在来植物を取り戻すために(なぜ絶滅の危機にあるのだろう;絶滅の危機から救い出す ほか)
著者等紹介
根本正之[ネモトマサユキ]
1946年、東京生まれ。東北大学大学院農学研究科修了。農学博士。専門は植物生態学。農林水産省農業環境技術研究所を経て、東京農業大学教授。定年退職後、2023年3月まで東大院農学生命科学研究科特任研究員。東京農大に移籍するまではタイ、中国、ブラジル等、世界各地の土地荒廃メカニズムについて研究。以後は、国内に目を転じ日本らしい自然を代表する谷津田、河川堤防、ススキ草地の植物社会のしくみを解明。その多様性保全や復元に取り組むと同時に、各地の多様性保全等のプロジェクトに指導役としてかかわっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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