出版社内容情報
英語力の基本は「読む力」。上達のコツは良い例題にくり返し取り組んで、日本語に訳してみることです。新聞コラムや心に響くエッセイ、あの小説の名シーンまで、この一冊で英語を読む力が身につく、とっておきの例文30題。和訳にチャレンジする生徒と先生の対話形式で、英文読解の基礎から応用までじっくり学べます。
内容説明
英語力の基本は「読む力」。上達のコツは良い例題にくり返し取り組んで、日本語に訳してみることです。新聞コラムや心に響くエッセイ、あの小説の名シーンまで、この1冊で英語を読む力が身につく、とっておきの例文30題。和訳にチャレンジする生徒と先生の対話形式で、英文読解の基礎から応用までじっくり学べます。
目次
1 英文に慣れるための基礎(母の亡霊―ラフカディオ・ハーン;物には名がある!―ヘレン・ケラー;家出をしたものの―ベンジャミン・フランクリン ほか)
2 じっくり読解力をきたえる(「プリーズ」を忘れたら―A・G・ガードナー;犬の寿命―E・V・ルーカル;心の葛藤―アーノルド・J・トインビー ほか)
3 応用力を身に付ける(絵を描く―ウィンストン・チャーチル;遅刻は悪徳ならず―ロバート・リンド;子供のしつけ―バートランド・ラッセル ほか)
著者等紹介
行方昭夫[ナメカタアキオ]
1931年、東京生まれ。東京大学教養学部イギリス科卒業。東京大学名誉教授、東洋学園大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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- 評価
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
榊原 香織
45
受験に使われる英文て結構難しい(し、面白くない) ラッセルとかハクスレーとか。2023/02/24
壱萬参仟縁
44
ヘランケラーのD O L L とサリヴァン先生が手のひらにゆっくりと書いてくれたという逸話(10ページ~)。マーク・トウェインのミシシッピ河は、私が2000年5月末~のミネアポリスでの学会報告エクスカーションで、泡だらけのチョコレート色のミシシッピを見て、がっかりさせられたが、上流でもこうなのか、という思い出を思い出した。ジュリアン・ハクスレーは、学部時代の自然科学概論で習った記憶があった(49頁~)。観察することの重要性を教える名文だ。志賀直哉らは、トルストイやドストエフスキーを英訳で読んだという。2024/12/22
サアベドラ
28
『英語の発想がよくわかる表現50』『解釈に強くなるための英文50』に続く、行方昭夫の岩波ジュニア新書での学生向け英文読解本の3冊目。2022年刊。前著に引き続き、東大駒場仕込の滋味深く難しい英文を読む。前著に比べて難易度を下げたと書いてあるが、後半は相変わらずこれ学生が読めるのかってレベルで難しく、薬袋善郎や北村一真などの本でパズル感覚で英文読解を楽しめる人向けとなっている。本書を最後まで楽に読み通せれば確かに入試の英文読解で苦労することはないだろうが、そこまでする必要があるかどうか自分にはわからない。2025/03/01
Aminadab
25
行方読解本の最新刊。「おわりに」によると、2012年、同じジュニア新書から『解釈に強くなるための英文50』を出したとき、ジュニアといえば高校生だが受験生にもこんなに優秀なのがいるものか、と言われたので、初学者寄りに10年かけて練り直したという。しかしこの本で注目すべきはむしろ、「描出話法」を116~8ページのコラムで単元として説明し、「ステップ3」26(『風と共に去りぬ』)や30(モーム)でそれを演習していること。高校生にとってはかえって難易度が上がっているのでは、と思う半面この方針には私は大賛成です。 2023/01/13
猫丸
13
前世紀の記憶を辿れば、たしか行方先生は我ら1988年入学一年生7組の担任教官であったはず。果たして大学に「担任」などという制度があったのか自体が疑問なのだが、僕の記憶ではそうなっている。授業は「欲望という名の電車」講読だった。今思えば、行方先生ずいぶん攻めたセレクトですね。本書あとがきに「これがたぶん生涯最後の著作」とあるのは寂しい物言いである。2024年現在93歳。またまだ活躍していただきたい。この本は我が子の英語の勉強にどうかと思い、先に自分で読んでみたのだが、中高生にはいくぶん難しいのではないか。2024/02/09