出版社内容情報
句の鑑賞方法から句会の進め方まで
内容説明
愛媛県松山市で毎夏、開催される俳句甲子園を機に俳句の魅力にはまり、以来、開成中学・高校俳句部の生徒達と句作に励み、ついには俳人となった著者。本書では、句を鑑賞するイロハに始まり、吟行や句会の進め方まで、季語や文法の説明をはさみながらていねいに解説。十七音の世界がもつ味わい、更にはつくる楽しさを伝える一冊。
目次
はじめに―十七音の世界
第1章 俳句甲子園からはじまった!
第2章 俳句を鑑賞する
第3章 季語の世界
第4章 実作への一歩
第5章 俳句を楽しむ
付録
あとがき―俳句とともに生きる
著者等紹介
佐藤郁良[サトウイクラ]
1968(昭和43)年東京生まれ。東京大学文学部国文学専修課程卒業。97(平成9)年より開成高等学校国語科教諭。2001(平成13)年、俳句甲子園に初引率。以後、自らも俳句を始める。07(平成19)年、句集『海図』(ふらんす堂)により第31回俳人協会新人賞を受賞。現在、俳句同人誌「群青」共同代表、「銀化」同人、俳人協会幹事、日本文藝家協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Rieko
5
作句の心得は、絞る・述べすぎない。述べるとは発見や心情を直接説明すること。そうではなく情景に語らせる。ドキッ。散文でも「説明」しないことがキラリと光る文章を書くコツですよね。2020/12/03
vodka
2
開成の先生の本だったとは。俳句甲子園を切り口に俳句の「鑑賞」に目を向けて色々と本を読んでいます。2025/09/12
okatake
1
岩波ジュニア新書。ティーンズに向けた入門書です。 俳句入門書では、実作から入ることが多いですが、まずは鑑賞法から章立てされています。 俳句は、詠むことと読むことが対を成しているのですね。 どうしても、詠むことばかり。。。 良い鑑賞ができなければ、良い実作は難しい。表裏一体を成す俳句の奥深さを再認識しました。 だからこそ、句会があるのですよね。2021/03/07
HNG
1
俳句が楽しめるのかどうか、自分との距離を測りたいと思っていたところに、岩波ジュニア新書があった。なかなか、丁寧で、しかもジュニア向けで易しい。入門書を探していた私にはうまく合った本。2020/05/22
atik
0
俳句の入門書。作句例などにも触れるが、俳句の面白い点や鑑賞のポイントなどが中心で、読後に俳句を作りたくなる。2021/10/06