出版社内容情報
あれこれ悩みや迷いが尽きない10代に
内容説明
「毎日、楽しく生きたい!」「好きなことだけしたい!」のに、友達や恋愛、部活のこと、進路や将来のこと等々、悩みや迷いが尽きない中学・高校時代。そんな人たちに、「人生の回答書」を授けます。学校現場や、相談窓口で10代に寄り添う12人がテーマ別に紹介する本には、答えだけでなく希望や生きる上でのヒントもいっぱいです!
目次
序章 読書コト始め(梅棹学)
1章 生きることを楽しみたいとき(「ふつう」を楽しむ(山崎ナオコーラ)
こじらせ女子を楽しむ方法(トミヤマユキコ)
正しいHの教科書(高橋幸子) ほか)
2章 ネガティブ思考に陥ったとき(思春期の憂鬱(金子由美子)
月曜日の朝にお腹が痛くなったら(木下通子)
友だちのつくりかた(山本宏樹))
3章 将来を考え始めたとき(もし、あなたのバイト先が「ブラックバイト」だったら(菅間正道)
地方で生きるor東京で生きる(阿部真大)
意識高い系ですが、何か?(打越さく良))
終章 本はともだち(夏川草介)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
185
青春時代の思い出、未だに残る傷跡。葛藤や嫉妬、緊張や孤独感。ときが過ぎても苦しみ、しかし積み重ねてきた実績。精神が壊れて何もしたくないときに身を委ねる存在を探し続けたあの頃。答えはここにあったのか。人は常に前向きにはいられず迷いを抱えながら進む。どうしようもなく苦しくなると本も遠ざかる。気持ちや健康状態に左右されて感じるものも変わる。本と人が繋がれば心は軽くなる。読書を続ければ見える世界は必ず広がる。想像力が増せば増すほど思考は柔らかくなり、答えのない多くの出来事も考えられ、他者を大切に思えるようになる。2023/02/04
岡部敬史/おかべたかし
117
中高生の悩みや迷いに、その答えは本にあるかもと楽しく教えてくれるすばらしい本でした。書店が出会いの場であるなら、こういう本をライトノベルのコーナーとかに置けるといいだろうにな。《心に余裕がないと本は読めないのです。たとえ学校に行きたくないなあと思う時があったとしても、この本を読んでいるあなたはきっと大丈夫。本を読むというのはものすごくエネルギーが必要なことなのです。》こんなことばに励まされる人も多いのでは。性のことなども書かれていて、さりげなく子供たちに渡したい本でした。2021/11/10
モリー
77
この本を高校の一年生だった自分に届けたい。もし、それが可能ならばと強く思った。読書するなら、どんな本を読んでも構わないという考えもあるかもしれない。読みやすくて楽しい本だけ読むことが悪いとも言わない。しかし、高くて険しい山に登ることによってしか得られないことがある。遅ればせながら、40年間のブランクを埋めるスタート地点にようやく立てたように思う。2021/10/21
アルピニア
58
中高生に向けた読書案内書。作家、教諭、医師、など12人が、それぞれのテーマ(思春期の憂鬱、正しいHの教科書、もしもバイト先がブラックだったら など)でお薦めの本を紹介している。序章(梅棹学さん)では、今更ながら、読書の意義を再認識させられる。「答えを求めて読む」「本に速効性はない」「新しい視点を得る」「そして自分に出会う」終章(夏川草介さん)の言葉も心に残る。本が読み手にもたらしてくれるものは「知識・想像力・言葉」。この3つを身につけて考え、日々突きつけられる「正解のない問題」に答えを出していく。 2022/01/19
渡辺(読書/散歩)
13
10代の悩みに沿ったおすすめ本を紹介した本。読書がなぜ大切で、なぜ悩みの解決に役立つのか、わかりやすく説明されている。紹介されている本で悩みが解決すればよし、しなくても無駄にはならないそう。多読で得られる視点や学び、想像力が自身を省みる鏡となるからだ。しかるべき時にしかるべき本に出会えるのは幸福。しかし選択肢が多すぎて何を読めばいいか迷うのは、誰もが一度は抱える悩みだろう。本書はそんな人への良質なブックガイドとなる。 https://book-attic.com/10dai2024/08/29