出版社内容情報
女性差別撤廃条約の理念と内容を,身近なテーマを入り口に優しく解説.同時に日本の課題を明らかにします.
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
香菜子(かなこ・Kanako)
34
男女平等はどこまで進んだか。山下泰子先生と矢澤澄子先生の著書。日本が女性差別撤廃条約を批准して30年以上が経っているのに、いまだに日本は女性差別社会、男女不平等社会のまま。世界では女性差別のない男女平等社会を実現している国が増える一方。女性差別の撤廃の努力が足りないと、日本はますます男女平等後進国になってしまいます。2018/11/04
テツ
27
基本的にこども向けに書かれているが大人も読むべき。僕自身全くフェミニスト的な思想もないしむしろ産んだ女がアレだったんで若干ミソジニーですらあるけれど、それでも日本での女性に対する謂れない差別と抑圧は嫌になる。女性には機会すら平等に与えられていないことは最近の医大入試に関するいざこざで更によく解ったけれど、社会からこうした呪いを解く方法はあるんだろうか。自分の創り上げた自分が社会から不適合だと判断されることは仕方ない。でも生まれ持っての本人の意思や努力と関係ない部分で判断することは絶対にいけない。2018/11/06
かんがく
10
流石にジュニア新書なので既知の事項が多いが、ジェンダーについての議論は一通り触れられていて入門書としては最適だった。2024/01/08
kenitirokikuti
9
岩波ジュニア新書には「女性差別」と題する女性差別撤廃条約に関する本があり、本書はその更新版(なお初版が1999年で、新版が05年、更新版2018年)。ぶっちゃけ知りたいことはヒラリー・クリントン敗北の影響なのだけど、それは当然本書のカバーする内容ではない▲委員であり委員長も務めた林陽子が年内で任期終了となる。6月の選挙で、秋月弘子が当選した。まぁ、重要なのはそういう人事の方か。2018/08/14
ココ
8
明日の後期試験のために何が読みたくて選んだ本。なかなか興味深かったというか、法律や条約ができても、人々の意識が変わらない限り女性差別は無くならないというのが刺さった。わたしは法律家(検察官)になりたいとずっと思っているけど、法律があるだけでは社会は変わらないことを改めて思い知らされた。男性、女性、双方から意識を変えていく努力をすることが必要だと思う。明日は、その法律家になるための一歩でもあるから、頑張ろう。2022/03/11