出版社内容情報
物質・生命・宇宙の３つのテーマにおける受賞の歴史と学問の歩みを解説。現代科学の展開と現段階の概要が見えてくる。
内容説明
ノーベル賞１１５年の歴史に沿い、素粒子、物質、生命、宇宙という知的好奇心を刺激してやまない４つのテーマにおいて、現代科学がどう発展してきたかをたどる。ニュートリノの質量、ヒッグス粒子の創成、高温超伝導、クローン技術、ｉＰＳ細胞、宇宙の加速など最新の話題も織り込む。その展開は、賞の歩みと軌を一にしている。
目次
１章 ノーベル賞が刻む素粒子研究の歩み（夏目漱石が読んだ原子論；素粒子第一号となった電子 ほか）
２章 ノーベル賞が描く“超”と“極”の世界（歴史をつくった一通の手紙；プランクの放射法則 ほか）
３章 ノーベル賞に映る生命の神秘（生命と物質；物質科学と生命科学の融合 ほか）
４章 ノーベル賞に見る宇宙のフロンティア（実験物理学となった宇宙論；ハッブルの法則と宇宙の膨張 ほか）
著者等紹介
小山慶太［コヤマケイタ］
１９４８年、神奈川県生まれ。早稲田大学理工学部卒業、理学博士。現在、早稲田大学社会科学総合学術院教授。専攻は科学史（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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ふくいち
4
岩波ジュニアをなめていた。対象は中高生のはずだが，大人でもついていくのが大変。序盤，プランク定数が何の説明もなしに出てくる。中学生向け難易度あたりがわかりやすくていいと思って読んだのだが。４つの章，素粒子，物質，生命，宇宙についての紹介だが，ほとんどが物理学賞。著者は紹介欄によると専門は科学史とのことだが，著作は物理書ばかり。ＤＮＡ二重螺旋やＩＰＳ細胞など医学・生理学賞が少し。化学賞はほとんどなし。せめて日本人の受賞者は全員紹介してほしかった。他の著者による他の賞の続編希望。2018/08/01
takao
2
ふむ2021/02/14
rbyawa
2
ｊ０２５、ジュニア新書ではあるものの正直大人でも苦労するんじゃないかなこれ…。しかしまあ、努力すれば知識が小学生程度でも読めるかな（その年齢だと興味ないと難しいかな、大人は興味はまずないねぇ…）。ノーベル賞相当の研究なども紹介されていて、若干のアクシデントによる遅れなども時系列を前後して語られているので、要するに主役は「現代科学」、個々の理論はもちろんわからなかったもののなにを解明しようと思ったのくらいはわかったよ、あくまで流れの中でだけどね！！ そもそも思った以上に個々の研究ってつながってるのね、科学。2019/03/28
Като́н
1
著者の『科学史人物辞典』より科学知識を問われる内容だった。それでもノーベル賞の分野毎に時代時代の潮流や取りやすい分野、取りにくい分野、また何故取りにくいのか、こぼれ話などを交えながら疑問を払拭する良書。なんにせよ学問は積み重ね。2019/07/22
黒とかげ
1
さすがにこの内容で、このページ数は無理があった。大まかに理解するくらいが丁度いいのかな。ただ、ノーベル賞にも流行りがある。本気で欲しい人は研究のジャンルが重要ということは理解した。2019/07/04
