岩波ジュニア新書
日本列島人の歴史

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  • サイズ 新書判/ページ数 177,/高さ 18cm
  • 商品コード 9784005008124
  • NDC分類 K469
  • Cコード C0245

出版社内容情報

列島人の歴史を、現代からさかのぼります。ゲノム、人骨や土器など、様々なデータを参照し、起源へ迫ります。

内容説明

日本列島人4万年の雄大な歴史を、現代から旧石器時代へとさかのぼりながら、たどります。人々の移動を引き起こす政治的中心地の変遷と、古今の列島人や近隣地域の人々のゲノム解析を軸に、人口や身長、人骨や土器など、様々なデータを参照し、列島に住んできた人々の暮らしぶりや地域差を明らかにし、列島人の起源へと迫ります。

目次

第1章 日本列島人とは(日本列島とは;日本列島の時代変化 ほか)
第2章 江戸東京時代(日本列島における過去五〇年の変化―新しいものごとの登場;日本列島における過去五〇年の変化―消えてゆくものごと ほか)
第3章 平安京時代(平安京時代とは;平安京時代の人口 ほか)
第4章 ヤマト時代とハカタ時代(ヤマト時代とは;平城京の時代 ほか)
第5章 ヤポネシア時代(ヤポネシア時代とは;縄文土器 ほか)

著者等紹介

斎藤成也[サイトウナルヤ]
1957年福井県生まれ。国立遺伝学研究所教授。総合研究大学院大学生命科学研究科遺伝学専攻教授と東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻教授を兼任。ヒトを中心とした生物の進化をDNAのゲノム情報を用いて研究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

へくとぱすかる

52
理系からのアプローチはすごい。ヒトゲノムを分析して、遺伝子情報がどのように伝えられているかを統計としてグラフ化。そこからは、歴史学や考古学の成果を補強しながらも、古い常識や思い込みを覆していく結果が見えてくる。これは日本列島の歴史の未知の部分を再現できる、強力な方法だと思う。日本語・アイヌ語の起源にまで仮説を立てることが可能になることにも驚く。縄文時代の人々が、現存の東アジアの人々からかなり遠い存在であるという事実は、「日本人」がどこから来たのかという古くからの大きな問題でさえ、かすんでしまうほど意外だ。2023/04/01

onasu

22
日本列島に人間がいたとされるのは、凡そ4万年前から。その起源を縄文人の骨から解析してみると!、て残念ながら、大陸各地からとしか言えないが、これも最近長足の進歩を遂げた遺伝学による。  その後、縄文後期〜弥生時代に、朝鮮半島やその周辺から渡来民があり、それで今の日本人がある。  北海道や南西諸島では状況が異なるが、それも含めて、4万年を独自の歴史区分(政権地域、ハカタ時代が上手い!)、地域区分(北、中央、南)で、歴史、考古学、遺伝学で著している。著者には敬意を表するが、ジュニア新書と言えど、あっぷあっぷ。2015/10/22

よしひろ

8
ゲノム、DNA解析といった観点から日本人を見ていく。2016/04/10

紅花

7
昔の人のゲノムも解明できるようになり、ゲノムを中心に、日本列島人の歴史を辿る本。遺跡、骨格、言語などと共に、辿っていくのだが、馴染みのない表現、言語があり、頭に入らない!縄文人の後、弥生人が中央に入ってきた。なんていう仮説どころじゃない、複雑な日本列島人形成で、何度か読返しながら読み進めた。まだまだ分からないことも、あるようなので、この先も期待したい。2022/10/15

Takao

5
2015年8月28日発行(初版)。目から鱗というか、今までに読んだことのない「歴史」の本だった。2004年にヒトゲノムのDNA塩基配列が解明されたことにより、現代人のDNAや過去発掘された人骨などからDNAを抽出すれば、日本列島にいつ人が渡来し、どのように「日本列島人」が形成されてきたかがわかる。本書ではアイヌ人、ヤマト人、琉球人を日本列島人と呼び、江戸幕府から続く400年を「江戸東京時代」として、平安京時代、ヤマト時代、ハカタ時代、ヤポネシア時代と歴史を過去に向かって遡理、日本列島人の起源に迫る。2017/08/26

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