内容説明
職場でのいじめや嫌がらせから、自分を守るにはどうしたらいいの?誰もがイキイキと働ける社会にするにはどうしたらいいの?数々の労働事件や若者の労働相談にのってきた著者が具体的なケースをもとにアドバイスする。あわせて働く人を守ってくれる労働安全衛生法についてもていねいに解説。『労働法はぼくらの味方!』に続く、働く人を元気にする一冊。
目次
序章 弁護士生活スタート
1章 職場って、働く人をむしばむことだらけ?
2章 労働契約とは、全人格の支配ではない
3章 労働安全衛生法等による労働者の身体保護
4章 労働災害と長時間労働
5章 働く人間を壊してしまうパワハラ
6章 職場でパワハラ予防をはかる
7章 パワハラ事件を真に解決する
8章 阿久津君からのメッセージ―私たちにできること
終章 佐々木弁護士からの補足
著者等紹介
笹山尚人[ササヤマナオト]
1970年北海道生まれ。1994年、中央大学法学部卒業。2000年、弁護士登録。第二東京弁護士会会員。東京法律事務所所属。弁護士登録以来、「ヨドバシカメラ事件」など、青年労働者、非正規雇用労働者の権利問題を中心に事件を担当している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ブルーツ・リー
5
法的にはそうなんだけどね…。という部分は多いが…。 例えば、求人票の内容と、実際の業務内容が違っていたら違法です。 …と言われても、ハローワークの求人なんて、殆ど嘘しか書いてない…。。 自分が中小企業ばかり回って来たせいもあるのだろうけれど、労働者の権利が~!なんて、言っていられる場所は、ほんの一握り。 そういう場所にしても、会社を相手取って裁判を起こして勝訴して、それで職場に残っても、結局は針の筵だと思われるが…。。 中高生に労働法を教えるのにはいいだろうが、現実はそうなってないよね。という感が残った。2022/05/13
どら猫さとっち
4
パワハラや労災に関しての疑問と対処方法などを、小説のスタイルで説明して、人間らしい働き方を考える一冊。もはや他人事と思えなくなってきたパワハラ問題。しかし、本書を読めば、その実態が正しく理解できる。もし、そのことで悩んでいる人がいたら、本書を手渡したい。苦しんでいるのは、あなただけじゃない。そして企業側の人たちにも、本書を読んで欲しい。2016/03/29
としさん
4
憲法の話と併読しましたが、こちらの方が分かりにくかった。2014/02/23
海星梨
3
物語形式で労働問題をあつかったもの。分かりやすくてよいかと。三章はちょっとストーリ部分がなくてキツかったが。主人公もパワハラ疑惑がかかるのは、パワハラ加害者が一方的な「悪」ではなく、省みれば改善できるのだというメッセージだと思いました。2019/12/21
ようすけ
3
法律関係の本は難しいので、この本のように物語の形で展開するのは、問題提起や興味を持つのに良いと思う。2014/03/15