内容説明
物理学者とドイツ文学者が古今東西の名句名言を紹介します。著者自身が若い頃に出逢い、深く心に残った言葉や、悩み多き青春時代を支えてくれた言葉を中心に選びました。言葉の解説にとどまらず、自らの体験をふり返りながら語る若い世代へのメッセージ。人生の心の拠り所となる先人の言葉と出逢える1冊です。
目次
1章 悩みと向かい合うための名句名言(みんなちがって、みんないい;正当にこわがることはなかなかむつかしい ほか)
2章 愛するための名句名言(私の気前のよさは…;世界をただ一人の人物に縮減し…/未来は精神よりもはるかに… ほか)
3章 学びのための名句名言(学びて時にこれを習う、またよろこばしからずや;學而不厭 ほか)
4章 生きるための名句名言(人生は書物のようなものだ…;博く学び、篤く志し 切に問い、近くに思う ほか)
著者等紹介
佐藤文隆[サトウフミタカ]
1938年山形県生まれ。京都大学教授をへて、現在、京都大学名誉教授、甲南大学教授。専攻は理論物理学
高橋義人[タカハシヨシト]
1945年栃木県生まれ。京都大学教授をへて、現在、京都大学名誉教授、平安女学院大学教授。専攻はドイツ文学・宗教学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬弐仟縁
28
四十路ヲヤジでごめんね。ショーペンハウアーによると、満足により意欲の対象が失われると、人は空虚と退屈に襲われる。苦しみと退屈のあいだを揺れ動く人間(7頁)。人間のバランス感覚の無さが問題。ベートーヴェンによると、美徳だけが人間を幸福にしてくれる。金ではない(23頁)と。 トーマス・マンによると、不幸は自分と折り合いがつかなくなること(35頁)と。高橋教授によると、一番大事なことは、生徒や学生の悩みをきいたり、相談に応じたりすること(105頁)と。2014/07/27
Syo
19
こういうのも 嫌いじゃないの。 たまぁ〜に、 目から鱗 的なのが あるから。 あった? 内緒。2018/09/19
東京湾
9
心の滋養となる言葉たち。編者が読者に向けていかなる思いでその言葉を選んだか、そして何を伝えたいのかを優しく寄り添うような形で語っており、真に言葉を糧として世界に目を向けることを支えてくれる内容となっている。またその名言の背景も丁寧に解説されているのも良い。2020/04/23
Hiroto
8
名句・名言はもちろん、それに続く著者のお二方による解説がこれまた素晴らしい。そして内容は学問から恋愛までと幅広い。本書に影響されて、私は部屋の壁に「厭不而学」と掲げました。2014/02/13
みわ
5
10代のときにこういう本を真面目に読んでおけばよかったな。 何をしてたのかな。 悔やまれる。 この本は解説も秀逸です。 決して短文に特化しているわけではないので、じっくり読めますよ。2014/05/15