徳間文庫<br> 風の港

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徳間文庫
風の港

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  • サイズ 文庫判/ページ数 304p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784198950248
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

ときには羽を休めよう。
あなたにいい風が吹くまで。

そこに降り立ち、飛び立つまでのひととき。
旅人たちの人生が交差し、奇跡が起こる。

『桜風堂ものがたり』シリーズの著者が贈る
珠玉の空港物語。

【著者からのコメント】
コロナ以前は、たまに空を飛ぶことが
わたしの日常で、空港で過ごす時間も
また日常でした。
滞在の時間を長めにとって、カフェで
版元さんと打ち合わせしたり、
大きな窓から空や飛行機を見ながら
ラウンジでのんびり仕事をしたり、
本を読んだりしたものです。
ある日、羽田空港のレストランで、
ひとり昼食をとりながら、
ふと、行き交うひとびとの足音や声に、
耳を澄ませたことがありました。
みんな旅の途中なんだな。
それぞれの旅の。そして人生の。
ひとときここで翼を休めて、
またそれぞれに飛び立つんだな――。
そう思うと、みなが同じ大きな船に
乗り合わせた旅人のように思えて、
愛しくなりました。
その時の気持ちが核になり、
『風の港』は生まれました。

第一話 旅立ちの白い翼
夢破れて、故郷の長崎へ戻る亮二は荷物を
まとめて空港へ。似顔絵画家の老紳士と出会い
思わぬ言葉をかけられる。

第二話 それぞれの空
「本は魔法でできているの」小さな書店を
営んでいた祖母の言葉。いま空港の書店で
働く夢芽子が出会う、ちょっと不思議な物語。

第三話 夜間飛行
恵と眞優梨は33年ぶりに空港で再会する。
少女の日のすれ違いと切ない思い出を
名香の香りに乗せて。

第四話 花を撒く魔女
老いた奇術師幸子は、長い旅の果て、
故国の空港に降り立つ。
自分の人生が終わりに近いことに気づき、
来し方を振り返る。

内容説明

漫画家の夢破れて故郷へ戻る途中の亮二は、謎めいた似顔絵描きの老紳士と出会う。祖母に「本は魔法でできているのよ」とささやかれ育った書店員・夢芽子が、黄昏時に見た夢。十代の日に親友同士だった恵と眞優梨は、新人作家と女優として再会を果たす。世界を駆ける奇術師・幸子は久しぶりの祖国の空港で、東京で暮らした日を思う。旅人たちの人生が交差し奇跡が起こる、空港のある一日の物語。

著者等紹介

村山早紀[ムラヤマサキ]
1963年長崎県生まれ。『ちいさいえりちゃん』で毎日童話新人賞最優秀賞、第4回椋鳩十児童文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

あおけん

30
続編を図書館で見かけたので、思い出す為に再読しようと借りました。2話目の「それぞれの空」は村山早紀さんらしい優しいファンタジーって感じで良かったです。空港の本屋さんの常連さんになるには何回くらい飛行機に乗れば良いのだろうか?3話目の「夜間飛行」は、わだかまりがあった2人が解りあえて良かったです。続編も楽しみです。2025/08/11

タルシル📖ヨムノスキー

28
舞台は空の玄関口。読みながら人の不器用な優しさなんかがじんわり心に沁みてくる連作短編集でした。特に第一話の夢にも恋にも破れて田舎に帰る漫画家さんの話は、なんだかとっても切なくて、年齢的にもう〝夢〟を追いかける歳ではなくなってしまった私だけれど、せめて似顔絵描きのあの人のように、誰かの背中をそっと、でも力強く後押しできる人間になりたいと思いました。空港内にある書店に勤める女性店員さんの話は、とてもファンタジックで温かい気持ちになりました。本には魔法の力がある。だから書店員さんは魔法使い。なんだかいいですね。2025/05/13

d2bookdd

24
空港に行きたくなる!ただ空港に行くのでは無くて、飛行機の搭乗もセットで、空港での刹那的な場を過ごしたくなります!2025/10/13

Y.yamabuki

21
空港を舞台にしたゆるく繋がった連作短編集。桜の造花と書店もちょっとした繋がりに一役買っている。主人公の一人夢芽子は空港内の書店員。「本には魔法の力があるの。紙に印刷された絵や言葉をみるだけで、ここにはない世界が見えてくるって、不思議でしょ?魔法の呪文が書いてあるみたいじゃない?…」素敵な言葉。各々の過去の大変な事も語られているけれど、どこか桜の花のピンクのようなほわっとした明るい読後感。軽いファンタジーの味つけも心地よい。2025/10/14

ユメ

20
空港という数多の旅人が行き交う特別な場所を舞台に、ささやかな奇跡がバトンを手渡してゆくように綴られた連作短編集。村山さんらしく優しい物語の世界に、心地よく身を浸して読んだ。村山さんの作品は、物語の舞台となる場所への愛情がひしひしと伝わってくるところも好きだ。桜の季節に綺麗に飾られた空港は、夜に飛行機が離着陸する灯りは美しく、そこで働く人々の矜持は凜として描かれ、登場人物が空港に深い思い入れを抱いているのと同様、村山さんがこの場所をいかに愛しているかが感じられる。だからこそこの物語に心を動かされるのだろう。2025/06/16

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