徳間文庫<br> 風の港

個数:
電子版価格
¥880
  • 電子版あり

徳間文庫
風の港

  • ウェブストアに529冊在庫がございます。(2025年06月19日 15時33分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 304p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784198950248
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

ときには羽を休めよう。
あなたにいい風が吹くまで。

そこに降り立ち、飛び立つまでのひととき。
旅人たちの人生が交差し、奇跡が起こる。

『桜風堂ものがたり』シリーズの著者が贈る
珠玉の空港物語。

【著者からのコメント】
コロナ以前は、たまに空を飛ぶことが
わたしの日常で、空港で過ごす時間も
また日常でした。
滞在の時間を長めにとって、カフェで
版元さんと打ち合わせしたり、
大きな窓から空や飛行機を見ながら
ラウンジでのんびり仕事をしたり、
本を読んだりしたものです。
ある日、羽田空港のレストランで、
ひとり昼食をとりながら、
ふと、行き交うひとびとの足音や声に、
耳を澄ませたことがありました。
みんな旅の途中なんだな。
それぞれの旅の。そして人生の。
ひとときここで翼を休めて、
またそれぞれに飛び立つんだな――。
そう思うと、みなが同じ大きな船に
乗り合わせた旅人のように思えて、
愛しくなりました。
その時の気持ちが核になり、
『風の港』は生まれました。

第一話 旅立ちの白い翼
夢破れて、故郷の長崎へ戻る亮二は荷物を
まとめて空港へ。似顔絵画家の老紳士と出会い
思わぬ言葉をかけられる。

第二話 それぞれの空
「本は魔法でできているの」小さな書店を
営んでいた祖母の言葉。いま空港の書店で
働く夢芽子が出会う、ちょっと不思議な物語。

第三話 夜間飛行
恵と眞優梨は33年ぶりに空港で再会する。
少女の日のすれ違いと切ない思い出を
名香の香りに乗せて。

第四話 花を撒く魔女
老いた奇術師幸子は、長い旅の果て、
故国の空港に降り立つ。
自分の人生が終わりに近いことに気づき、
来し方を振り返る。

内容説明

漫画家の夢破れて故郷へ戻る途中の亮二は、謎めいた似顔絵描きの老紳士と出会う。祖母に「本は魔法でできているのよ」とささやかれ育った書店員・夢芽子が、黄昏時に見た夢。十代の日に親友同士だった恵と眞優梨は、新人作家と女優として再会を果たす。世界を駆ける奇術師・幸子は久しぶりの祖国の空港で、東京で暮らした日を思う。旅人たちの人生が交差し奇跡が起こる、空港のある一日の物語。

著者等紹介

村山早紀[ムラヤマサキ]
1963年長崎県生まれ。『ちいさいえりちゃん』で毎日童話新人賞最優秀賞、第4回椋鳩十児童文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

タルシル📖ヨムノスキー

25
舞台は空の玄関口。読みながら人の不器用な優しさなんかがじんわり心に沁みてくる連作短編集でした。特に第一話の夢にも恋にも破れて田舎に帰る漫画家さんの話は、なんだかとっても切なくて、年齢的にもう〝夢〟を追いかける歳ではなくなってしまった私だけれど、せめて似顔絵描きのあの人のように、誰かの背中をそっと、でも力強く後押しできる人間になりたいと思いました。空港内にある書店に勤める女性店員さんの話は、とてもファンタジックで温かい気持ちになりました。本には魔法の力がある。だから書店員さんは魔法使い。なんだかいいですね。2025/05/13

マダムぷるる

7
旅のお供としてバッグにしのばせた本。空港を舞台にした4作はどれもほんわかとしたあたたかみのあるお話でした。私もこれまで何度も空港を利用してきた。手続きから搭乗までのポッカリと空いた時間に空想を巡らすことがよくある。空港で働く人、急いでいる人、物珍しそうな人、旅慣れた人、再会を楽しむ人、別れを惜しむ人。それぞれの物語を思い描いたり自分のの来し方行く末を思ったり。花は咲き、人生の旅は続く。そんなファンタジーなノスタルジックな奇跡の物語だった。2025/05/28

水さん

2
優しい空港の物語で、少し安らいだ気がします。2025/06/01

DI

1
『風の港 再会の空』を読んだので、前作『風の港』は単行本で刊行時に読んでましたが文庫で出版される機会に再読しました。 村山早紀先生の本は結構な割合で読んでますが、空港で出会った人たちの悲喜交々のお話が読み進めるうちに擬似体験できてるような気がします。 いつも安心して読めて心がホッと暖かくなるようなお話ばかりで第三弾も期待してしまきます。2025/05/28

環実

0
一期一会を基軸にしたわかりみよい物語だと思っていた。10頁までの独白はこれまでの人生が網羅されたようだ。需要があったのに人気があったのに「もっと華やかにかっこよく、ときめく漫画が描きたかった」過去形で綴られる悔恨がこれでもかと目につく。でも嫌いじゃなくて。そこに寄り添っていたい気持とそれからに期待してみたり。「夢、諦めなきゃいけないですかね?」沁みる。ああいい日だなあ今日はと思いながら読了。空港は帰るための場所である=変換ミスをして気が付いた。変える場所でもあるのだ。引き寄せか本の神様の仕業か、泣かせんな2025/05/10

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/22608068
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品